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映画「スパイの妻」感想 〜「多数派」について考えた〜

こんにちは!豆電球です。

2020年10月16日公開の映画「スパイの妻」(黒沢清監督)を、観てきました。

ネタバレみたいなことはしません!
感想・考えたことを、つらつら語ります。

一言でいうと、現代の私たちにも問いかけてくる「名作」だったと思います。
(あくまで個人の感想なので、参考程度に!)

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この映画は、日本が軍国主義へと走っていく中、
関東軍の恐ろしい国家機密を知った優作と、その妻・聡子が
それを国際政治の場で発表し止めさせるために、奔走していくストーリーです。


当時、軍に協力しない人間は「売国奴」として
逮捕・ひどいと処刑される時代です。


そんな中、自分達が信じる「正義」のために、命懸けで行動する二人。


たとえ周りと真逆のことをして、「スパイ」「売国奴」と言われても、
自国の軍隊がしている残忍なことを直視し、
「人間として許されることではない」と信じて、行動していくのです。


映画の中で、聡子のこんな感じのセリフがありました。
「私はちっとも狂ってなんかいません。
 それが、この国では狂っているということなのです。」

このセリフ、個人的にすっごく響きました。


「周りと違う=狂っている・異常である」と見なされる悲しい社会の現実。
これって、現代でもあることですよね。


人間って、すごく流されやすい生き物だと思います。
周りが「正しい」って言ってると、それが間違っていても、
本当に正しいと思っちゃうんですよね。


だからこそ、当時の日本の全体主義も、ヒトラーを支持する民主主義も
勢いを止められなかったんじゃないかと。


もちろん「民主主義」って理想なんですけど、
「みんなに権利がある=みんなが間違ったことを支持できる」っていう、
怖いことでもあるんですよね。


学生時代お世話になった先生は、
democracyならぬ、democrazyって言ってました。笑

この怖さを、私たちは知っておくべきですよね。
話が若干逸れてしまいました、、


流されてしまった人達が「多数派」だった時代。
それが戦争の時代なのだと思います。
その結果、目を背けたくなるような「加害」をしてしまったし、
「被害」にも苦しんだ訳ですよね。


まとまりがない文になってしまったのですが、、、泣
私が強調したいのは、
「多数派が正しいわけじゃない!!!」
ということです。


これって、すっごく当たり前のことで、
現代の私たちにも通じることだと思います。


日本では、マイノリティだと押しつぶされそうになってしまう時ありますよね。
でも、周りと違うことに落ち込んだりする必要なんて、一切ないです!!!


多数派が正しい訳じゃないし、少数派が悪でもないのです。
だから、いつの時代も、みんなが立ち止まって
「自分と大切な人にとって、何が正しいのか」を
考えられるといいですよね。


周りの意見を聞くのは大事なんですが、歴史が証明しているように、
大多数の人は、流されて「多数派」になりやすいのです。


だから、自分と大切な人のために、正しい情報のもと考えて決めたことなら、
「多数派」に何か言われても、そんなに気にすることないのかなと思います。
自分の決断を信じて、自信を持っていきましょう。

そんな大切なことを、この映画を観て学べました。

グタグタ語ってしまいましたが、
ぜひ映画「スパイの妻」観てみてください!!!

長ったらしい文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました:)