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【わたしのキャリア5】大企業とのギャップに驚く

わたしのキャリアの話。


新卒で超ホワイトで誰もが知る大手銀行に入行するも、もろもろあって転職を決意。2社目は食べログやホットペッパービューティーのような飲食、美容サロンを検索・予約できるサイトの提案営業だった。ベンチャー企業で自由な社風、前職とは違う環境にワクワクしていたが、その実態は超ブラック企業だった!

2社目 某検索予約サイト営業


新しいおしごと
名刺に書かれていた部署名は、「コンサルティング営業部」というカッコイイ響きだった。
しかし実際の業務はひたすら新規開拓のためのテレアポ。テレアポは銀行員だった頃も経験があったが、顧客リストは銀行に口座を持っており、かつそれなりの資産残高保有者だった。急に電話をかけて銀行名を名乗っても、ガチャ切りされることはなく、雑な対応をされることもあまりなかった。

一方、新しい会社は規模が小さく、業界でも知名度もそんなに高くなかった。会社名を名乗ったところで「はあ?あんた誰」状態である。このときわたしは、大企業の看板が外れたただの自分の信用が「ゼロ」であることに気づいたのだった。更に、顧客リストから自分で作成しなければならないことに驚いた。ひたすらネットで店舗検索&電話をかける日々。なかなか決裁権限者に電話が繋がらず、たまに繋がっても緊張してうまく話せず落ち込む日々だった。


「ないない」だらけのベンチャー企業
入社すると、とにかく驚きの連続だった。まずCRMがない。辞職した営業担当の顧客を引き継ぐと聞いていたので、当然どんなお客様といつどんな取引をしたか、進捗中の案件はあるかなどの記録がデータであるものと思い込んでいた。が、何もなかった。(あったとしても担当者のメモ書き程度。)わたしはパニクった。営業部長に顧客管理はどうしているのか聞いたところ、「各営業担当者が適当にやってるんじゃない?」とのことだった。これについては、わたしの方が大企業病で世間知らずだったなと今では思っているが(CRMを導入していない企業だってたくさんある)、エクセルファイルでも何でもいいので履歴は残しておいた方がいいのでは?と思った。実際、担当者が「電話する」と言っていたのに電話していない&当然わたしがそれを把握していない…なんてことがザラにあって困った。(コレほんとにダメなやつ)

次に、「所定の書式」というものがない。お客様のところに持って行く書類など、所定の書式がなにもない。(あ、見積書と請求書はあった気がするがその他諸々がない)ということで、自分でネットから拾って加工して使っていた。ここでまた、自分のWord、Excelスキルがほぼないことに気がつく。銀行員だったころは、本部から書式がすべて配信されてきたので、文字さえ入力できればキレイな書類ができあがったのだ。本当にわたしは何にもできないなと落ち込んだ。

最後に、労務管理が全くなされていなかった。土日祝日は休日に設定されていたが、休日出勤しようが、終電まで働こうが会社に泊まろうが、誰からも何も言われなかったし、残業代なんて1円も支払われなかった。


ネガティブな感じで書いてしまったが、これらのことはわたしに良い気づきを与えてくれたと思う。この当時25歳だったが、大手企業に守られて、色々と与えてもらうことが当たり前だと思ったまま年齢を重ねなかったことは非常によかったと思う。

つづく


ここまでは序の口。金銭がらみのヤバいことが次々と起きます。

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