見出し画像

心配だけど辞めます。

降っても晴れても 曇っても 寒いです。

御無沙汰しています。おさんぽです。

今回は、わたしの転職のお話です。今までとは毛色が違う投稿に 
チャレンジしてみます。

転職活動をはじめて、もうすぐ一年になります。

あっ、すみません 私何度も転職していて そのあたりの話もまたしようと思っていますが、昨年から取り組んだ転職については、 
予期せぬことが起こる、更に予期せぬことが連鎖、その中での押したり引いたりで、そもそもこれまでにない前提だったし、勉強にもなったので 内容を分析しようと思ったのです。
(目次)
・なぜ、辞めるのか そして転職するのか
・いわゆる円満退職の要素について
・現状について
このような内容を 順不同でぶち込んでおります。

プロフィールにあるように 私は、定年前の薬局勤務の婆さんです。
シニア転職のなかでも、有資格者 勤務歴あり という分類。
転職サイトを利用したことがある方は多いと思いますが、オンライン需要激増により、コロナ前よりも サイトは使いやすく充実している印象です。
大概のことは、スマホでできる今、ハローワークに関しては、募集情報にアクセスはできますが、最終的には窓口まで行かないといけない。求人情報数が多い点や対面で相談したい人にはメリットもあるかもですが、多くの求職者にとっては、手間がかかるだけかと。(コロナ関連の失職の場合は、また違うようですので、厚労省のHPを確認してください。)
求人側の経費負担の問題で、人事にかかる費用は会社にとって重いのですが、私の私見では、いい求人サイトを選んで使うのがベターだと思います。

で、なぜ転職するのか、の話。
転居以外では、なぜ、退職したのか、が当然問われます。首になったのか、なにか不満があったのか、マッチングを考える上で、欠かせない情報ですから。

今回の、私の転職においても 当たり前に聞かれました。そしてこの転職理由が 説明できない。問題を起こして解雇、といった類の都合が悪い話はないのですが、簡単には通じない部分というのが何なのか 他の人はどうなのかな?と気になったので 書き起こしてみようと。

これまでの私の転職は、必要に迫られて行ったものでした。転居、介護、子供の受験対応で一旦退職し、その後復職というものでした。一回だけ、職場が肌に合わず退職したことがありますが、基本的には必要性を説明し、双方納得しての いわゆる円満退社で転職もほぼスムーズにできていました。今回も、必要があると思ったから、退職のお願いをすることになったのですが、、離職と転職が決まるまでに 約一年かかってしまいました。
要因には、説明が簡単なこととあまり簡単でない事があります。

・まず前提の話。職場である薬局の現状;
薬局薬剤師は、女性の割合が多い。女性の社会参画が進まないと言われるが、子育てと両立させ安定的に勤務を続けることは、どんな仕事であれ 実際には今も難しい。
私自身、下の子が中3になるまで、週に一回だけ夜九時まで入ってくださいと言ってくれる薬局に勤務させてもらった。当時、主人が単身赴任中だったため、週3回程度の勤務だったにもかかわらず よくお休みをいただいた。「すみません、ご迷惑をおかけします。」こればっかり。

度重なると もう休めないので、熱がある子を家に置いて仕事に出たことも。病児保育はいまだに進んでいないが、夏休みなどの長期休みも 心配したり、早く帰らせてもらったり謝ったりで しんどかった。しかし、子供が成長し 家を離れるとなった時は、曲がりなりにも続けてきた仕事があってよかったと思った。心の空白を紛らわすことができる。家計の足しに と始めた仕事だったが、20年の間に業界団体は研修制度を整備し、薬局を取り巻く社会情勢も変化した。

・一昨年、今の職場に転職したのは?
働くママさんたちが、気兼ねなく休める、夜は勤務をしなくてもいい、そんな手助けがしたいと思った。ママである時期は、人生で最も忙しい時期だが、若い間に、ステップアップやブラッシュアップのための参加しやすい勉強の機会があればいいのでは?と考え、時間がある私は、講習会などに参加して自分なりにアウトプットのプランをもって、勢い込んで転職したのが、今の職場だった。

還暦を前に 最後の転職にしようと意気込んで応募し、採用して頂いた。遠いのは承知で 兵庫県から大阪府まで通い始めて まだ2年弱しか経たない。やっと仕事に慣れたかな、というスローな婆さんの私を、年若い同僚たちは快く受け入れてくれた。会社は、薬局としては珍しく、薬剤師が専門性を高めるための研修を主催するNPO法人に所属している。薬剤師や一般の女性向けに、セミナーを開催したり、これから地域で求められる薬局を目指して、個人宅への訪問支援などにも力を入れている。皆 志高く、知識も経験も豊富で、患者さんからの様々なご相談に親身に応じている。文字通りの地域支援薬局であり、私はここで勉強したいと思い、志願してやってきたのだった。

かなりなシニアであることに加え、通常の業務だけでなく、薬局から女性支援ができるよう取り組んでみませんか、という前向きな部分、言い換えると一般的でない部分、変わっている、余計な部分を理解し許容していただいた。
これだけで、私には十分有難いことだった。時給がいくらかとか休みが何日とか、どうでもいい。私のマイナス部分とこだわり部分でコミットできる、通勤可能な職場は、おそらくここしかない。

そういう特別な思いをこめて こないだ転職したばかりで。
また転職ですか?簡単でない理由?

・退職が必要になったのは?
簡単に、ハードすぎて体がしんどかった ということ。
言うまでもなく年齢と、昨年からの新感染症の影響も 少なからずあります。一昨年 入職して間もなく これでは続かないと気付いた。顔も生気なく変わってしまった。
曜日や時間で、忙しさにもばらつきがあるが 混雑時はトイレも水分補給すらできずその後の管理業務は終わらず、なぜか 夜遅くなればなるほど 厄介な問題が起こることが多く 後回しにしても 仕事が片付かない。結局途中でほったらかして 帰るのだが、電車と徒歩で2時間かけて帰宅すると クタクタ。動悸がして寝付けないのは、初めての経験だった。誰かがさぼっているわけではなく、皆が必死にやっても追いつかない状態だった。
甘えたことを言うんじゃないよ。
もっと大変な職場はいくらでもあるだろう。
おっしゃる通りです。私が適応できなかっただけ。
昨年三月以降の約一年間は コロナ感染への対応もせねばならず、持ち込まれる処方箋は減ったが、業務はむしろ増えたように思った。しかしながら事情で辞めていったスタッフの補充はされない。正直いって研修会どころではなかった。そして、確実に体は老いていた。転職して2か月後 コロナ前の十二月に、私は健診でCKD(慢性的に腎機能が低下している状態)と分類された。精密検査では様子見。疲れがピークだったこともあったが、何年か無理を続けてきて、体の水分不足が放置されたため、このタイミングで注意喚起となったのだと思う。
更年期か?もう終わってるでしょ?疲労感が抜けないうえに、眠れない。

週30時間勤務します、そしてママさんが気兼ねなくお休みできるように支えます、と張り切っていた私は、小さく回れ右をして、方向転換することがなかなかできなかった。自分の先読みの甘さを受け入れるのに、更にひと月を要した。
すみませんが採用時の契約通りには務まらないと、ボスに退職の相談をしたが、その時点で入職から半年。あまりにも短い期間であったため、勤務時間を減らしていいから続けてください、となった。その直後から、また人が次々と辞め、コロナ感染が深刻化し、勤務と通勤で、心身の負担が大きく重くなっていった。が、人員補充はされないので、ますます戦列を離れにくくなっていった。対応するしかなく、時間数を減らして通い続けた。せっかくやってきた職場で、この状況で 何か役に立ちたいと辞める話をひっこめた。

・心配してしまう
話が簡単ではなくなってくる。
経営する側は先行きの不安が大きく、当然出費を減らそうとする。産休取得中の社員も数名いるとのことで、新規採用はできないらしい。支援金などもあっただろうが、何せ下っ端なもんで、詳しい事情はわからない。
薬局も色々で、忙しさも色々だ。人件費以外の固定費の負担のかかり方も色々で、一様ではないが、コマを増やすことができないのなら、コマの生産性を上げるしかない。
私は夕方までのコマとして多少役立つ程度で、人員不足、特に夜間で深刻なことは明らかだった。私が頑張ればいいのだが 私にはこれ以上の負担を引き受けることはできなかった。そうなると自分にできる最善は、やはり職を辞し 夜も働ける方を一日も早く採用して頂くこと。雇ってもらっておいて無責任な話だが、私が残っても、コマの機能は上がらないので薬局にメリットはない。私としては残念だし、次の職場も決まるかどうかわからないが、職場のみんなにとって必要な事だから。スタッフは皆、患者さんに誠実に対応しようと頑張っている、ほんとに素晴らしい薬局だと思うから。

最初の緊急事態宣言が解除された後の夏、私は再び退職を願い出て 夜の対応が心配だから、ぜひ新規採用の検討をしてほしいと管理者にお願いした。そして、ハローワークに通いはじめ、エージェントにも登録した。

画像2

コロナによって閉局する薬局もある、ということで求人市場は買い手市場で応募も毎日のようにあると聞いた。「よかった、かける迷惑を最小限にできる。」
私自身のマイナス部分;つまり年齢と余計なこだわり部分は、たぶん次の転職に役立たないどころか減点だろう。
年齢は偽れないが、退職の理由をどういえばいいか。
遠いから、、って、じゃあ そもそも何で遠くに就職したんですか?年齢のこともあるのに。ですよね。
何しろ、決められた作業以外の仕事については一般的にニーズはない。分かってはいるができれば短い言葉で、簡単ではない退職の理由を示せないか?
薬局はどこにでもあるが、マイナスも含めた私を受け入れてくれた薬局が、たまたま遠くにしかなくて。社会が変わっていく中でも求められる薬剤師でいるため 地域の女性を手助けできるよう薬局の機能をあげていきたい、 一緒にやっていきましょうと雇っていただいたのですが、通常業務がメチャ忙しく通勤の負担もあって、前向き部分をひっこめざるを得なくなった。それどころじゃなくて。人手不足が心配だから辞めるほうがベターだと判断しました。
こんな分からない話はないよ。
したがって、
「なぜ、退職されたんですか?」 
「思っていたより通勤の負担が大きくて、近隣での勤務先を探しています」
うそではないが、核心部分がない。しかし、この説明で仲介をお願いした。

12月の空

夏から冬の入口まで、何度かハローワークに足を運んだが、全てお断りされた。エージェントからも なしのつぶてだった。
職場に何の不満もないし、皆さんに仲良くしていただいて、できることなら続けたいと思う。転職先も見つからないし、新しい人も入れてくれないし、現状維持でいいじゃないか、また一つ年を取るわけだし。
一つ年を取っても私のギアは上がってくれないので やはり転職先をきめて退職時期を決めなければ進まないと エージェントを変えてみたら たったのひと月で 状況が変わった。
有難いことに パート採用してくださる会社が見つかった。

小さいけれども 普通のきちんとした会社です。だから当たり前のように退職理由を聞かれました。さらに面接の時に、管理の先生から
「この、女性の健康支援コーディネーター というのはどんな資格なんですか?」とご質問があった。こうこうしかじかで、と説明し 具体的に運用していないが、勉強してきたことを患者さんのサポートやスタッフに還元したい、と話したところ、「いい影響を期待しています。」と言っていただいた。うれしかった。まだ、始まってもいないが、フラれ続きの私の転職が、思いもしない形で繋がりそう、とも思った。スピードは出さない、無理せず
地道にマイナス部分を披露していこうかな、と思っています。

かたばみ

そして、心配な職場の方は、つい数日前に、面接に来られた方が薬局を見学されたとのこと。よかった。早々に決まることを祈っています。
辞める前に、薬局に入店する人の波を、開店時間の中で分散させることはできないか、スタッフの荷重を減らすことができないかを考え、提案をさせていただきました。そちらについては、また更に詰めていきたいと思っています。

・まとめ
何が問題となっていたのか、については明らかに年齢が高い事と、コロナの影響があります。コロナについては見通しが立たず、ある意味で様々な業種で転換;これは考え方であったり商売そのものであったりしますが、が試みられ、すごいスピードで変化し、更に変わっていくでしょう。
先走りすぎ、という話も そうでもないよ、となるくらいなので、とにかくこれまでの慣習や慣例にとらわれず、他職種で連携し他者の目線で改変していく、孤立というか個別で進むことを恐れずに、自分でいいんだ、らしさを大事にしたいと思います。
多分、大きなあゆみにはならないでしょうが、小さく進んでは下がるくらいで 頑張りたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

おさんぽでした。