ゆとり世代として伝えたいこと
ゆとり世代という言葉が世に出回って20年近くが経ちました。ゆとり世代とはご存知の通り2002~2012年度施工の学習指導要領を受けた世代を指す言葉です。※世代の範囲は諸説あります。
私もゆとり世代に該当します。今回はゆとり世代との付き合い方について考えたいと思います。
1.ゆとり世代はホントに常識がないのか
この世代は、学習範囲や授業時間が削られたことから学力低下が生じ、世間では「学力の低い人たち」というようなレッテルが貼られてしまいました。
こういったネガティブキャンペーンはメディア先導でおこなわれました。「差別はやめよう」、「みんな違ってみんないい」と耳障りの良いCMを流しているようなTV局が「平成時代が知らないクイズ」というような、明らかにゆとり世代をバカにするような番組を流しています。ドラマの脚本などにも「ゆとり君には困っちゃいますよ~」というようなセリフがあったり。私はこうした場面を目にするたびにイヤーな気持ちになります。
差別を受ける人はアンテナが立ちまくっているのでTVなどでそうした発言を聞いたときは敏感に反応します。そして「テレビ終わってるな」とシビアな態度をとります。この状況を続けていると若者に受け入れられなくなり、TVは確実に終わると思います。
2.ゆとり差別の恐怖
このようなメディアの活動が世間に定着するのはホントに一瞬でした。そうしたレッテルは「ゆとりでない世代」にとって格好のネタとなりました。「ゆとり世代は学力低下だけでなく、常識がない、礼儀が正しくない、人の話が聞けない」などの根拠の無いイメージを付けられてきました。徐々に身近なところでも浸透し、私の耳にも入るようになります。そんなときに心を平常でいるのは結構難しく、ストレスが溜まることが多くありました。
3.ゆとり世代にもメリットがある!
そんなゆとり世代の一員として生きている私ですが、ゆとり世代のメリットもあるんだなーと感じることもありました。会社に入社した当時、あいさつをする、ありがとうと言う、時間を守るといった当たり前のことをすることで「ゆとり世代なのに常識あるな」と感心されたことが何度かあったからです。
おそらく周りが勝手にハードルを下げていることにより、大したことをしていなくても高評価だったのでしょう。これは不良が野良猫に餌をあげるのと同じ効果だと思います。
今後、私たちもまたいろいろな世代と関わることがあると思います。TVをはじめとしたメディアはおもしろおかしく差別を繰り返すと思います。
そんなとき自分の経験をその世代の人たちに語り、手助けができるようになれるといいなと思います。
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