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郷愁のチルドハンバーグ。

昨日ダンナと買い物に行き、知らない間にカゴの中に入っていた。

チルドハンバーグ。

昭和生まれなら、子どもの頃一度は食べたことがあると思う。イシイのハンバーグ派、丸大ハンバーグ派、マルシンハンバーグ派と家によっていろいろあったと思うが、このチルドハンバーグというシロモノ、何年かに一度くらいカゴに入れてしまう時がある。

裏を見ると、まあ実にいろんなものが入ってる(笑)。それでも私たちが子どもの頃に比べると、体に悪そうなものは減っているのだろうな。

で、今日のお昼にコイツを食パンにはさんで食べてみようと盛り上がり、早速湯煎して、千切りキャベツをパンにのせてハンバーグをのせ、マヨネーズをうにうに絞ってサンド!

ワイルドにかじってみると、これがまた・・・非常~~に「チャラい」味で。こんなんだったっけか。チキンハンバーグとは書いてあるものの肉なのかどうなのかもわからん食感に、しょっぱめのソース。でも、なんかいい。「どうしてもコレが食べたい!」と思うことは絶対にないのに、たまに目に入るとついカゴに入れてしまう愛しいヤツ。

これもまた、子どもの頃の想い出と直結している食べ物である。

私は、昭和40年~50年代にはまだ珍しかった共働き家庭に育ったので、チルドハンバーグやインスタントラーメン、冷凍食品なんかには結構早いうちからお世話になっていた。ちなみにウチは「イシイのハンバーグ」派だった。お湯で温めて、お皿に申し訳程度のレタスかなんかをのせて、そこにハンバーグを盛るだけ。これが夕飯のメインなんて日も多かった。

今思えばハンバーグと言えるのかどうかもわからない、怪しい肉のカタマリ。おいしかったかどうかは覚えていない。でも、この年齢になってもチルド食品売場の棚をつい見てしまうのは、きっと、記憶の中にある食べ物だからなのだろう。

ダンナと2人で「あー・・・チャラい味だなあ」「肉肉しさが全然ないねー」と言いながら食べる楽しさよ。今の時代、コンビニのチルドハンバーグの方がよっぽどおいしいだろうに、丸大チキンハンバーグを喜んで食べている中年夫婦。こういうのもまた、毎日のゴハンの中でのちょっとしたスパイス、ちょっとした楽しみ。

ごちそうさまでした♪

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