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卵巣がん備忘録(10)TC療法 抗がん剤治療「初めての副作用」編

卵巣がん+子宮体がんを患い、開腹手術を終えて約1ヶ月後。第1回目の抗がん剤治療が無事に終わった。

初めての抗がん剤投与は、具合が悪くなることもなく無事に終了。食欲も旺盛で、予定どおり翌日に退院となった。
家に帰ってからもまったくもって元気で、フツーに家事をやり、フツーに買い物に出かけていたのだが・・・。

投与から3日目、カラダに異変が!これが噂の「副作用」か!?

しかし! 投与から3日目の夕方。だんだんと節々が痛くなってきた。股関節と膝あたりに軽い筋肉痛のような痛みが出てきて、なぜか足の裏全体も痛くなるという現象に襲われる。なんとなくお腹も張ってる感じ。
「おお、これが抗がん剤の副作用なのか・・・」とちょっと面白がりながら、しっかりメモ。
何せ初めての体験なので、何でも興味深いし何でもメモしてしまう。

TC療法の主な副作用はこんな感じらしい。
・関節痛・筋肉痛(投与から2~3日後)
・末梢神経障害・手足のしびれ
 (投与から3~5日後)
・感染症、貧血、出血(数日~1、2週間)
・下痢
・口内炎
・倦怠感、疲労感
・脱毛(投与から数週間後)

全部が全部出ると決まっているわけでもなく、個人差はあるのだろうが、これだけの副作用が考えられるらしい。
さて投与から4日目。
朝起きるとすでにカラダが痛い。風邪のひきはじめのような節々の痛みとだるさ・・・。それに加えて足首からくるぶし、足の裏までジンジンと痛い。
さらに、右手の親指と人差し指だけがピリピリ、チリチリとした感じでしびれるという不思議な症状も出た。

そしてこの日の夜からカラダの痛みとだるさがどんどん増してくる。何をしていても、寝ていても、どうにもこうにも下半身が痛い。
どうやら、教科書どおりの副作用が出ているようだ。私の場合、特に足裏が痛くて、部屋の中を歩くのもヨチヨチ歩きになってしまい、地味にしんどかった。
そして眠いわけじゃないのに、布団に入るとガッツリ寝てしまう。やはり私のカラダの中で何かが闘っているのだろう。
がんばれ、私の中の細胞たち!!

と、カラダの痛み&だるさと闘いながらの2日間を過ごした。これが毎回続くのだろう。
しかし!これだけカラダが痛くても、吐き気とか食欲が落ちるといったことは・・・一切なかった。痛い~痛い~とぼやきながらも、もりもり食べていた(笑)。
そして、投与5日目には手指のしびれだけを残して節々と足裏の痛さは嘘のように消えた。
不思議なもんですね。

というわけで、初めての副作用は・・・
関節痛、手足のしびれ、全身のだるさ、眠気と、教科書どおりの症状が出た。加えて、なぜか足の裏の重だるい痛み。

副作用がある=自分のカラダが闘っていることを実感した、初めての抗がん剤副作用であった。
次の治療は3週間後。その前に外来での診察がある。そこで血液検査を行って数値を確認するらしい。
外来の化学療法室のベッドが空いてない関係で、3週間後の2回目も入院で治療となる。
今後、私の抗がん剤との闘いはどうなっていくのか?

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