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1年ぶりの「装具診」。

先日、1年ぶりにリハビリ病院に行った。目的はダンナの「装具診」。リハビリテーション科のドクターと、義肢装具士(Prosthetist and Orthotistのことで略してPOと呼ばれる)さんに義足の調子を診てもらうためだ。

ダンナが左脚を膝下から切断したのが2018年3月のこと。仮義足をつくってリハビリを行い退院したのが2018年7月、そして本義足をつくったのが2019年4月。

仮義足:リハビリを開始するタイミングで作られる、その名のとおり「仮の義足」。切断後半年~1年くらいは断端(脚の切断面)の太さが安定しないため、一時的な義足として本義足がその人に合うまで使うもの。「訓練用義足」とも呼ばれる。
本義足:仮義足を作った後に新たに作る義足。仮義足から本義足へ移行するタイミングは個人差があるらしいが、だいたい半年~1年くらいで本義足を作る人が多いよう。使う人の生活に合わせて調整を行う。もちろん一生モノではなく、数年ごとに作り替えが必要。

「仮」「本」という名前はついているが、機能としてはほとんど同じ。切断してすぐは断端がむくんでいるため、太さが安定しない。なので、断端が締まってくるまでの間、訓練のために着ける義足が「仮義足」。

イチバン最初はソケット(脚を入れる部分)が透明な「仮の仮」のような義足をつくって訓練をしていた。週に一回、義肢装具士さんによる装具診があるので、毎回少しずつ調整しながら毎日義足をつけてリハビリ。その後完成品の仮義足(というのも変だけど)を着け、その仮義足で退院。

退院してからは2ヵ月に一回のペースで装具診に通って調整を続ける。約1年後、いよいよ断端が細く締まってきて仮義足がブカブカになってきたので、本義足を作ることになった(本義足になるまでの詳細は、別の機会に書きたいと思う)。

現在の本義足。ソケット部分には「かまわぬ」の手ぬぐいを貼って作ってもらったもの。コレがすこぶる評判がいい。

通常はすねにあたる部分に肌色のカバーがつくのだが、ダンナは最初から「要らない! だってこのままの方がカッコイイじゃん!」

というわけで、最初から金属むき出し状態である。ちょっとしたサイボーグ感。金属部分はチタン製なので人を蹴ったりしたらさぞ痛いことであろう。

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そこから約1年が経ったのだが、最近になって少し足が沈むようになってきたので1年ぶりに予約を取って装具診へと出かけたわけだ。

去年まではリハビリ室の中に装具調整室というのがあって、そこで診察と調整を行っていたので、今回もリハ室の前で待っていたのだが一向に呼ばれない。おかしいなあと思っていたら、1年行かないうちにシステムが変わっていたらしい。

PTさんが気づいてくれて「診察室変わったんですよ!」と案内してくれた。ココで待ってりゃいいんだと思いこんで予約時間が過ぎても座っていた中年夫婦・・・。何とも情けない。思いこみってダメね。

さて1年ぶりに義肢装具士さんとも会い、ちょっと足がずれるようになってきた旨を伝えたら、ぱぱっとテープを貼って調整してくれた。

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まだ作って1年なので、あと1年くらいはコイツで調整を続けていくことになりそう。装具診の場合、ドクターよりもむしろPOさんと話をすることが多い。ダンナの担当のPOさんはご自身も義足(大腿義足と思われる)なので、わからないこともいろいろ聞きやすい。

ダンナの大切な相棒なので、まだまだ大切にしないとね。次の装具診は半年後。

気温も25℃を超える日が増えて、短パンの季節になってきた。チタン製の義足に太陽の光を受けてキラキラさせながら、ダンナはガンガン歩いておりますよ!

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