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新年度に押し寄せる「やりたいことがない」という進路相談について

3月末から、進路相談をしてくる高校生の数がぐっと増えた。通常時の3倍はある。新学期・新年度だからだろうか。

質問の中で特に目につくのが「やりたいことがない」「自分にできるだろうか」「これでいいのだろうか」という不安の声。ここ2週間でざっと20名くらいだろうか。

迷いに迷って迷い込んだあげく、どうにもならなくて相談をしている様子が、画面の向こう側から伝わってくる。

こういう相談に対して、これまでの進路相談で気を付けていたことは
①元気にさせる、②前を向かせる、③自信を持たせる、ということ。

彼らは「周囲ばかり見てしまっていて、自分の考えを見失っている」ということが多い。
「先生が~」「友達は~」「親は~」と他人を主語にして考えてばかりで、自分の考えを失ってしまっている。

だからそういう子たちには、とにかく「内省」することを勧めていた。
「自分の好きなことは何?」
「夢中になれる趣味は何?」など

考えて答えてくれる子もいれば、そこから返事がない子もいる。自分のうちなる声をひっぱり出す訓練が出来れば、自然と進みたい道も見えてくると思っていた。


ただ最近、内省以前にもっとやるべきことがあるんじゃないかと思い始めた。

「いろいろな場所に行くこと」
「いろいろな人に会うこと」
「いろいろな体験をすること」

目的はあとでいい。とにかく視野を広げることが、進路を考える前に重要だと気が付いた。
こう言うと、鼻息が荒い意識高い系みたいで嫌だったのだが、これが中々馬鹿にできない。

特に高校生には効果テキメンである。高校生は「働くこと」について知識が乏しく視野が狭い。

自分も高校生の時は、知っている職業なんて20個くらいだったろう。消防士が公務員だなんて知らなかったし、サラリーマンは全員営業マンだと思っていた。デザインで飯は食えないと思っていたし、漫画家になるのは宝くじを当てるより低いと思っていた。

限られた知識の中では、やりたいこともなく、やれること限られていて、
進路なんてとてもじゃないけど見い出せない。自分の内側を見るよりも、外の広さを知ることの方が先だ。


だから最近は「人に会いに行ってみてください!」「色々な体験をしてください!」というアドバイスを送る。このアドバイスが吉と出るか凶と出るか。結果は2~3年後に分かる。

彼らに負けないように自分も頑張らないと、と思う今日この頃。


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真央と書いて、まさおと読みます。会社員をしながら、たまにライターをしてます。映画、教育、飲み屋、の話を書きます。それから、「日刊かきあつめ」という駆け出しのライターたちによる毎日更新の共同マガジンをやっとります。
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