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日記アプリで名前を記録する

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。今回のテーマは「#日記」です。

三日坊主の代名詞といえば「日記」ではないだろうか。新年の始まりに、新年度の始まりに、環境が変わった初日に、何度も日記に挑戦をしたが、今まで続いてきていない。

「日記をつけることで、自分を客観的に振り返ることができて良いよ」
その昔、社会人の先輩に言われたことがある。
「そうなんですね!明日からやります!」と言ってみたものの、やはり続かない。

日記はつけていなけれど、スマホに日記アプリは入れている。
それは日記を書くためではなく、その日に初めて会った人の名前を記録するためだ。

どこかに出かければ新しい人に出会う。お店に立っていれば新しい人が来る。新しい人の名前を記録したところで、二度とその名前を見ないこともある。

それでも記録をする。以前に一度しか会っていないのに、名前を憶えてもらっていたことがあって、それがとても嬉しかった。だからなるべく名前を憶えるように記録する。

その人とお話しながら、スマホで話題に上ったことを調べるふりして、日記アプリで記録をつける。
タイトルは「会った場所」、本文に「名前、特徴、話したこと」。

メモ帳ではなく日記アプリを使っている一番の理由は、ぜんぜん思い出せない時でも、「たしか先月の、土日くらいだったかな・・・?」とカレンダーを辿ることが出来るので、メモ帳などよりも思い出せるきっかけが多いから。

そこまでして、名前を覚える必要は、きっとない。だけど同じ人物は二人はいないと思うと、せっかくの出会いを記録したくなってしまう。

些細な出来事でも「記録して、思い出して、繋げたら」一つの物語になる。映画『フェイブルマンズ』を観ていて思った。

巨匠スティーブン・スピルバーグが、自身の原体験を基にした自伝的映画だが、いわゆる自伝小説とも違う。スピルバーグ自身が子供の頃に感じたコトを感覚的に表現している。

事実をしっかり記録する必要はないけれど、その時に感じたことや思ったことを覚えておくことは、きっといいことだと思わせてくれる映画だ。

日記が苦手な人も、まずは日記アプリで名前を記録するところから始めてみてはいかがだろうか。

文章:真央
編集:アカ ヨシロウ

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