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都合がいいクズな元カノになったのは僕でした 〈元カレside〉

「あの、今ちょっと話せるかな?」
え?なんで?意味わかんねぇ
別れて1ヶ月でもうそれ?
相談とか他の奴にしてよ
なんて思いながら返すのは
「いいよ、いつでもかけてきて。」

拗らせてるとか  拗らせてないとか
そんなんよりまだ君が好きで
忘れた頃に甘えてこないで
忘れられないのもわかってるから

わかってないかもしれないけど
俺、君に振られてるんだよね
ずっとそのあと後悔して
何が悪かったのかとか考えて
忘れる努力もやりきったのに
本当に君は最後まで
きっと君を嫌いにはさせてくれない

ある日、君から来たLINE
「ねぇ」ただその一言だけ
「ん?」って返して待っていた
唐突に通知音が鳴った
「あのね、都合のいい女だって思われるかもしれないけど。私、まだ君のこと忘れられないみたいで。だから、今から私が君に好きって言うから。だからね。」
「嫌いって私を振って欲しい。」

一生忘れられないだとか
君しかいないって思うのとか
どうせ君はもう忘れちゃったんだろうとか
そんな心配と後悔を
君は軽々と超えてくるんだ
今日だって 明日だって どうせ
俺から君は消えないのに

やっとのことで返したLINE
「なんの儀式だよ、やんねぇよ。」

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