【映画】ハリウッドでロードムービー作ったらこうなった

今日は映画の記録です。

概要

題名 LIFE!(The Secret Life of Walter Mitty)
監督 ベン・スティラー
出演 ベン・スティラー等
公開 2013年
プライムビデオ会員限定で安くレンタルできたので借りて見てみました。なかなか面白かったです。

感想 超ド級ロードムービー

 noteのタイトルにも書いたのですが、ロードムービーをハリウッドがお金と手間をかけて作るとこうなった、という印象の映画でした 。 主人公は世界を股にかける写真家に会うために3ヶ所に旅立ち、その先々でなかなかの困難に出会います。
 まずグリーンランドでヘリから船に飛び移ろうとして、溺れて死にかけます。2ヶ所目のアイスランドでは火山噴火に巻き込まれ、やはり命を落としかけます。最後の旅先ではなんとヒマラヤ登山しています!溺れかけるシーン、火山の噴火から逃げる シーン、ヒマラヤ登山するシーンはCGが含まれていると思うのですが、どれも金がかかっていそうと言いますか、すごい迫力でした。と同時に、どの旅先のシーンも雄大な自然が美しく描かれていました。
 一般的にはロードムービーというのは、のんびりとした雰囲気が流れる映画が多いと思うのですが、この映画はまさにハリウッドが金と技術を結集したロードムービーという気がしました。皮肉を言っている訳ではなく、豊富なりソースが注ぎ込まれている分おもしろいと思いましたし、映画館で見応えのあるロードムービーになっていただろうなと思います。

セルフオマージュ?

 ちょっと笑えたのが、主人公が見る白昼夢のシーンです。主人公はよくぼーっと妄想してしまうのですが、その妄想シーンがハリウッド映画を自らオマージュしてるようで面白かったです。例えば窓から意中の女性の落とし物を見つけた時に、ガラスを突き破って拾いに行く妄想をしていたのはマトリックスが思い起こされました。

ストーリーがハリウッドっぽくない

 カメラワークやCG、派手さなどは非常にハリウッドっぽいのですが、話の流れ、特に結末部分がハリウッドらしくなく、そこも私の好みでした。
 ストーリーとしては、冴えない毎日を送っていた主人公が、訳あって写真家に会うために旅を繰り返す中で成長していくというものです。が、最終的にはあくまで顔つきが少し変わった、妄想をあまりしなくなった、ぐらいの変化でした。仕事は最終的に失ったままですし、映画の冒頭から気にかけている女性とは自然に話ができるようになった、くらいの関係に留まっています。
 私の考えるハリウッド映画のイメージは、冴えない主人公が旅を経て、めちゃくちゃイケてる男になって女も仕事もゲットするって言うようにわかりやすい、悪く言えばありえない ストーリーを展開するイメージでした。が、主人公の変化がそこまで劇的ではなかった分、脚本全体としてはそこまで不自然ではない感じでまとめられていたのがよかったです。
 また、伏線の回収の仕方が上手いなと感じました。やたらと電話を掛けてくるお見合いサイトの社員が鍵となるシーンや、最後の、主人公が探し求めていたフィルムの中身がわかったシーン等が良かったです。

まとめ

ロードムービーが好きな人はぜひ一度見て欲しいと思います。いい意味で、今までのロードムービー観を覆す作品になっていると思います。

以上

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