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自己紹介、その違和感について

自己紹介苦手です。

ことば、名前をつけること。

言語ってすごいなーと思う。ことばは世界を見えやすくしてくれるのでいつも大変お世話になっています。
ただし、ことばを与えること、言語化することの窮屈さとか違和感を感じることもしょっちゅうある。机として、椅子として、棚として使うこともできた台的な物に「机」と名前をつけることで、机としての見方が優位になるし、シャンプーはシャンプーボトルに詰めなくちゃ、とか思うようになる。

自分が自分に与えることばと「わたし」のズレ

自分をあらわすのにどんなことばを使えばいいのか、どんなことばを使っても小さな違和感がある気がしているので、自己紹介が苦手です。何を言っても、自分にどんなことばを貼り付けて紹介しても、それは断片を表現したにすぎなくて、「いやでもそうじゃない時もあるし」「それでわたしの何が伝わるんだ?」「私の基本情報から相手は自分をどう解釈するか?」とか思いながら話すから「うわーもう話すのやめよ」ってなる。その結果、

「あ、さばですー。さばって呼ばれてますー。本名はまなかですー。うへへ、あ、えーと、よろしくですー。」

っていうスカスカの自己紹介をよくしてる気がします。なんだそれ。

ことばで捉えられる断片を全部寄せ集めてもわたしにはなりえないので、「さば」とか「まなか」っていう固有名を持つことができていて幸せだなーと思っています。

まあ、その、たかが自己紹介でそんなことを求められているわけではないこともわかっているんですけどね。

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