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冬のフェアバンクス観光 アラスカ旅行記4

オーロラだけじゃない、冬のアラスカ観光のよかったところを書いてみようと思います。

◯ごはんのこと
◯犬ぞり体験
◯おみやげ探し
◯アラスカ大学 北方博物館

◯ごはんのこと

アラスカのキングサーモンが食べたい!ということで、空港でもらってきた観光マップを頼りに、サーモンが食べられそうなお店を探すことに。行ってみたらお店がお休みだったり、すごくおいしそうだったお店は予約がないと入れなかったり(最終日で、空くのを待てなかった)したこともありましたが、クラフトビール工場のレストランでサーモンが食べられました。肉厚で美味しかった!そして店員さんがフレンドリーで素敵。夫が頼んだ白身魚も、とてもおいしかったです。私はビール苦手、夫は運転で、せっかくのビールは味わえずでした。

そしてもうひとつのメインがキングクラブ!笑えるくらい大きな脚がどーんと出てきて、謎のつけ汁につけて食べるのです。夫は今でもアラスカのキングクラブがうまかった、と言うほど気に入っています。同じ日、私はアメリカっぽいステーキが食べたくてお肉を頼んだのですが、これもどーんとすごい大きさのかたまりが出てきて笑いました。かみごたえ十分なお肉でした。

また、旅行中にありがちな野菜不足が気になって、毎日朝ごはん用のサラダとヨーグルトをスーパーに買いに行きました。野菜もサラダも日本で買うのと同じくらいの値段でした。


◯犬ぞり体験

宿にあったパンフレットやインターネットでいくつかの体験プログラムを見て、車で行けそうな場所を選んで電話で予約。朝、まだ暗いうちに向かいました。細く、雪深い道を進んで待ち合わせ場所へ。私たちが予約したところは、パートナーらしき2人で運営しているようでした。小さな小屋で暖かい服とブーツを借り、お茶を飲みながら簡単に説明を聞きます。それから外に出て、犬たちと対面です。茶色の、銀色の、ハスキーたち。犬小屋にいる犬たちはすごい勢いでジャンプしていて、少し犬が苦手な私はちょっと腰が引けてしまいましたが、そりに繋がれている犬たちはとてもおとなしくしていました。目を見て挨拶。遊びモードとお仕事モードで、きちんと切り替えができるようです。その日の調子に合わせて、ポジションを選んでいるそうです。

そりの乗り方を練習してから、いよいよ出発。準備が整うと、犬たちは早く走りたくてぴょんぴょん飛び跳ね、出発の合図で張り切って走り出します。森の木の間を縫うように走り、ひらけた場所へ。犬が疲れてくると所々で休憩して、雪を食べたりおしっこをしたり。急なカーブをうまく曲がれなくて、止まってしまうこともあり、頑張ってくれているんだなあ、ありがとう、という気持ちになりました。ただ箱に乗っているだけかと思ったら、立って操縦もさせてもらえることに。前で進路は決めてくれるので、それに合わせて体重移動で方向を変えたり、ひざを使ってでこぼこを乗り越えたり。風を切るのが心地よく、夫と交代したくなくなるくらい、最高に楽しかったです。周りは一面の雪、真っ白な木。町では見られなかった景色も最高でした。


◯おみやげ探し

旅の楽しみ、おみやげ探し。私はその土地ならではの民芸品、工芸品が好きで、特に海外へ旅行に行くときは必ず何か探して買うことにしています。アラスカで買ったのは、アラスカ大学の博物館のショップで見つけたヨーヨーでした。長いひもの両端にボールがついていて、ひもの真ん中を持ってボールを回したりぶつけたりする、先住民伝統の遊びだそうです。店員さんに遊び方を教えてもらい、いろいろな技が解説してある本も買って、帰国してから練習して簡単な技はできるようになりました。

他には、シラカバの木のボウル、バーチシロップ、ベリージャム、サーモンジャーキーなどアラスカならではのものをたくさん買えて、とても楽しいおみやげ探しでした。ビーフジャーキーは日本に持ち帰れないのですが、サーモンジャーキーは持ち帰ることができます。何種類か買って食べ比べてみてから、美味しいと思ったものを職場の方や友達に渡す用に買いました。同じものでもスーパーで買うとかなり安かったりすることもあります。

◯アラスカ大学 北方博物館

メインの展示室に入ると、大きなクマの剥製が出迎えてくれます。アラスカにいる動物たちと住んできた人々の暮らしや歴史がわかり、アラスカ観光を深めてくれるとても興味深い展示でした。アラスカの先住民族の人々の写真を見ると、日本人に近いような顔の人々もいます。今は国で区切られていても、もとから世界はひとつで人々は自由に、ゆるやかに移動していたんだよね、国境とは。日本もそうだけれど、力をもつ人が弱い人を従えて、その中でなくなってしまったり、消えてしまいそうになったりしている文化がたくさんあるのだと改めて感じます。民芸品好きの私としては、動物の骨や毛皮で作った彼らの道具に心惹かれました。大自然の中で生きていくために、動物たちからもらった命。それを大切に使い続けること。大地と環境と人間を含む生き物のつながりの深さ。快適に過ごすためにいろいろな加工がされたものに囲まれて便利に暮らしているけれど、本当は私たちも自然の一部なのだということ。

博物館は高台にあって見晴らしがよく、景色も最高でした。遠くまで一面雪に覆われた、乳白色の世界。太陽の出ている時間が短い冬のアラスカでは、朝や夕方の絶妙なグラデーションが長い時間楽しめます。



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