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【マリ滞在日記】現地で学ぶ、お尻がプリンポン


衝撃的な義母👀


初めて義母に会ったのは日本。

大使館に勤めていた義母は当時
旦那とは別居し千葉県に住んでいた。


「マリのご飯を作ってるよ。ママに会いに行こう」


"マリのご飯"につられて
私は初めて義母の家を訪れた。


義母に会った時の印象は

"笑顔が素敵で優しそう"

そして

"お尻がプリンポン!"


イスラム教徒の女性にこんなことを
思うのは失礼かもしれない。


しかし、日本人のDNAには組み込まれていない
筋肉や骨格から形成されるアフリカ人の
体格に釘付けになってしまった。

(こりゃぁたぶん、お尻の上にリンゴが置けるぞ)

と、いうのも、

私自身、黒人女性の体型に憧れて
長年スポーツジムで筋トレをしてきた。

ボンッキュッボン!の
砂時計⏳体型になりたい私は
お尻をプリッと大きくするトレーニングに
勤しんでいる。

 
そして趣味までに飽き足らず
スポーツジムで働きはじめて

今も、奥が深い人間の身体、ボディメイクについて
日々勉強中の身である。


そんな私が、マリ共和国で生活する中、

周りが"お尻プリンポン"だらけで

目を輝かせていたのは言うまでもなく。

そしていつもの観察癖が発動し、
私の頭の中で渦巻く疑問と好奇心。

"このプリンポンはどう造られているのか"


プリンポンの習慣👀

私が日頃SNSで憧れの眼差しを向けていたのは
アメリカンセレブの砂時計体型。

ほとんどのセレブリティーの体型管理は
巨額のお金投資のタマモノだったりする。


しかし、マリにはナチュラルプリンポンが
たくさんいる。

私はジムに行く時間とお金をかけて
頑張って作り上げているっていうのに…!

"DNAなら仕方ない、来世に期待"

なんて思っていたのだが、

"これか!…見つけたぞ!"


ついに気がついた。
アフリカ人の面白い身体の使い方に。


雑巾がけから学ぶ、ヒップアップ法


きっかけは、いつも身の回りの家事を
やってくれている"お手伝いちゃん"


義母に言われて、床を雑巾で拭く
お手伝いちゃんこと、ハワ。


ハワの雑巾掛けは、
日本人の雑巾掛けとはまるで違い
目が釘付けになった。


え?…膝、曲げないの?

日本人がする雑巾掛けは
しゃがんだり、四つん這いでするもの。


しかし彼女達は

膝を伸ばして立ったまま、腰を曲げて、
床に手をつき、水拭きしている。

(前屈状態といえば伝わるかな?)

身体柔らかいな!!
腰の悪い私には到底マネできない。


それからあたりを見回すと
みんな同じ様に、

何かを持ち上げたり、
床を拭いたり、
カラフルなバケツで洗濯をしたりしている。


みんな、膝が悪いわけではない。

椅子に座る時は普通に膝を曲げて座る。


そういえば、私の旦那もそうだった。


靴を履く時、
落ちたものを拾う時、
膝を曲げない。


…ハッとした!

これは筋トレでいう、デットリフトと
同じなんじゃない!?

試しにマネしてやってみる。

庭に転がっていたレンガを
少しだけ膝を曲げて、腹筋に力を入れて
お尻にフォーカスしながら持ち上げた。


よっこらせ。

昔、こんな動作をするラムネを
キャッチするおもちゃ付きのお菓子があったっけ。

うん、お尻の筋肉がストレッチされる感じ。
これよ、コレコレ。効いてる効いてる!


私のお尻レベルが1上がった。笑笑




文化の発展は、身体の衰え?🏋️


こうして、日常動作でヒップアップ法を
マリ人から学んだ私は、ひたすらに
日常生活に取り入れている。

(床拭きはやはり無理だった、腰にくる)


マリで生活していると、
至る所にナチュラルマッチョがいて
目の保養になる。


しかも彼らは、日常生活で
その綺麗な肉体、筋肉を得ていることに
私は考えさせられた。

仕事、家事、農業、車整備など、、

もちろん個人差はあれど、
よく働く若者層を中心に
いい筋肉をつけている。
男女関係なく、だ。

(ハワなんて、幼い顔に似つかないくらい
 腕と肩の筋肉が発達している。
 Tシャツの上からでも分かる程、背筋もすごい。)


日本はどうだろう。
利便性に長けた生活を送れていて
"発展した国"に住んでいる人々は
お金を払って衰えた肉体を鍛えている。


"発展途上"と言われてきたアフリカ。

ボランティアや募金活動の
CMが多いことや、
"貧困"に重きを置いたバラエティ番組に


発展途上=貧困=可哀想

というレッテルを貼られてきたわけだが、
アフリカ人の旦那からしたら

「アフリカ出身て言えば、"可哀想"みたい。
 なんか嫌だ。」

マリ共和国という自国にプライドを持っている
旦那にとっては、可哀想と思われるのは
いい迷惑なのだ。

(実際、マリのシティボーイの旦那より
 日本の田舎出身の私のほうが貧乏精神がある)


私がマリ共和国の首都バマコに滞在して
わかったことは

電気がたまに止まろうが、
料理は庭で炭を焚いて作ろうが、
道路が少なく渋滞しようが、
タクシーがボロボロで窓が無かろうが、

とにかく彼らは幸せそうだ。

全く可哀想ではないし、
心に余裕があって、心が豊かだ。


何が良い、悪いかを
ここで私がジャッチするつもりはなくて

仕事柄、筋トレを始めるお客さんを
たくさん見てきて思うこと。


快適性を求めていろいろなモノが"発展した日本"
便利で楽な生活を送るほとんどの人々が
若さ、健康、細さの為に
お金を払ってジムに通う。
(もちろん違う目的の人もたくさんいる)

日々多忙な生活を送り、
頑張って働いてお店を、会社を、国を
発展させて、時には身を粉にしてきた対価が
身体の衰えなのだろうか。


なんだかなぁ。


こんなことを考え続けると無限ループに
陥るから、ここまでにしよう。


ハッと我に帰り、義姉の運転する車の窓から
今日も変わらないマリの景色を見た。


私はどっちを選ぶだろう。


ガムシャラに働いて、ガムシャラに遊んで、
それでもなんだか

心が埋まらない、満たされない。


そんな20代前半を過ごした私が、

マリ共和国に滞在して1週間が経つ頃。

すごく満たされた気持ちでいた。


義姉の車から見る景色



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