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パク・ジミンとわたし

 いやこれは、図々しいタイトルかもしれない。
 パク・ジミンとわたしを並べるなんて、申し訳ない、と思うんだけど、きっと彼は許してくれるでしょう。あの柔らかな笑顔で、あかくぽってりとした唇から美しい歯を覗かせて、このARMYの戯言を許してくれると思うのです。

 おととい三日間の旅行から帰ってきたわたしは死ぬほど疲れていた。いつもの休日ならば、6時台にいそいそと起きて支度をし、7時オープンのカフェに行って10時くらいまで本を読んでいるのだけど、昨日の朝はどうしよっかなーと思いつつ二度寝した。そしたら、パク・ジミンの夢を見た。
 わたしはそのまま正午までパク・ジミンの夢を堪能しました。ここ数年でもっとも充実した午前中と言っても過言ではない。ここに書くのは憚られるようなたわけた夢なんですが、この幸福を表現するスキルはわたしにはまだない。悔しい。ああ、夢がこんなにもわたしを幸福で満たしてくれたことがあっただろうか!否!一晩明けて夜になった今でももまだ、ふわふわと幸せを感じている。なんてサステナブルな夢なんだ。しかしわたしはいつかきっと、この幸せを忘れてしまうだろう。なんかこんな歌あったな。多分僕は、忘れてしまうだろうその温もりを!ってミスチル歌ってた。そうかあれはパクジミンの夢を歌ってたんだな……染みる。いつまでもいつまでも覚えていたい。あの夢を覚えてさえいれば、このふわりとした砂糖菓子のように甘いオーラに包まれていれば、ちょっとやそっとの事ではへこたれないし、いろんなことを許せる。わたしは隣人を許します。あいつもこいつも許します。

 ようわからんが、世界平和というのはこれではないのか。
 たいていの気分は推しが浄化し、弾いてくれる。自然と慈悲にあふれ、気づけば微笑んでしまう。
 そういえばマトリックスの中で、「仮想現実をひたすら楽園に設定したんだけど、なんかリアルじゃないと満足できないみたいだから、酸いも甘いもある世界とした」みたいなこと言ってたけど、わたしは昨日の夢をただひたすら見ている人生を否定できるのだろうか。不安!あらがえるか不安!たぶんむり!

 わたしはBTSの全員が最高だとした上で、ジンくんファンを自称しているのだが、結局は全員最高なのです。そう考えると、あのレベルの夢を見られる確率が7倍になるということで、そうすると人生悪くないなということです。

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