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クウネルところはスムトコロ(ヨーロッパ編)

どこでも住めるとしたら、そりゃフランスに住みたい。

フランスはいい。実にオシャレである。紙袋にフランスパン突っ込んで、毎日心ゆくまでボンジュールしたい。フランス人は毎日髪を洗ったりしないようで、それもまたいい。日本で毎日髪を洗わないのは勇気がいるし、バレたらえらいことになる。1日おきに洗髪するというのは実践したことがある。その時は、「毎日髪を洗うのは日本人くらいだし全然おかしなことではないのだむしろ毎日洗髪していることが異常。だいたいえー毎日髪洗わないとかありえなーいみたいなこと言ってる奴は毎日洗髪しないことにより起こりうる不調とその根拠を述べよ」などと頭の中で唱えて戦闘体制に入っていたけど、実際隣の席のひとが昨日髪洗ってなかったらまじでいやだなと根拠もなく思っていた。あの時はなんか無駄に疲れた。だけど、わたしもあの子も誰も彼も髪を洗ってないなら戦う必要もない。平和で最高。あとフランス語、シュワシュワしてアンニュイな感じがまたオシャレ。オシャレなんだけど……んー、やっぱちょっと汎用性に欠けるな、フランス語は。わたしは映画を字幕なしで見たいのよ。

そしたら、イギリスかな。ヨーロッパあごがれるしやっぱイギリスにしよ。イギリスもオシャレでいいのよ。英語も喋れるようになるだろうしもう完璧。あとハリーポッター!サイコーすぎる。ウィンガーディアムレヴィオーサの極み。わたしは毎日キングクロス駅に通って、9と3/4番線に向かってカートを押すことでしょう。そんでイギリス在住で子育てしてることを売りにnoteを書きます。それからヨーロッパ在住は夫の転勤についていくかたちで実現したい。3〜5年で帰ってきたいのよ。そんでその輝かしい日々を糧に生きて行きたい。

っていやちょっとまって。いま思うままに書いて思った。なんなのこの薄っぺらい希望は……完全に承認欲求の権化やないの!!しかも根本的に他力本願。そうか、わたしわかった。クールに生きてるフリしてたけど、いろんな動機が承認欲求だったんだ…しかも海外在住で発信する人々を、棚ぼたで満たされたラッキーなひとたちのように感じている……これを書くことで自分と向き合い、気づくことができた。まじマインドフルネス。それにしてもヨーロッパに行けばチヤホヤされる(日本人に)って発想の根源はどこなんだ。これは洗脳なんでは。こわい。

まあでもやっぱ夫の転勤でヨーロッパに行く機会に恵まれたら絶対うれしい。夫よ、命じられてくれ。

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