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春だから...

めちゃめちゃに寒くなりました.せっかく,やっと桜が満開になったのに(と言いつつ,写真はひとのもの...場所,バレちゃうかなって(笑)),バレてもいいのですが,学生に迷惑がかかったらこまるかなぁ,なんて.去年も毎日書くことを目標にしたような気がするnote,今年こそは,毎日じゃないにしても思いついたから書かないと,と思っています.研究室のwebとかなんとかを整備しつつ,学生とのオンライン会議とかしていると,1日はどんどん過ぎ去っていく.いかにそういうことをおざなりにしてきたのかが...いや,本当に余裕がなかったんです.

オンラインで見えた余裕

大学教員だなんて立場で言うのははばかられるのですが,とても人見知りです.できるだけ,人と接したくない.嫌いなわけではなく,怖いが大きい.それでも,二十過ぎくらいまでには,普通の人かそれ以上の社交性を身につけてカバーしてきたつもり.見抜かれることがほとんどですが.だから,子どもたちの学校の先生とかと話しをするのも苦手と言えば苦手.もちろん,自分の学生とも,心通わせるまでに(笑)大分時間がかかるのです.

そんな中でオンラインでミーティングとかディスカッションってなったときに,色々な意味で余裕があることに気がついた.今までは,自室を出て,実験室にいって学生の手を止めて何かを頼まなくてはならなかったのが(だから自分でやることが多かった),いつでも気がついた時にやってくれればいいか,とslackへメッセージを投げるようになりました.

人に助けてもらうことができるようになりました.

これは,私の中では革命的出来事です.それに,これまでオンラインでの学生とのやりとりを否定され続けて,自信を無くしていた私を肯定してくれ,一緒にやってくれていた数少ない人達への感謝の気持ちでいっぱいです.

何よりは学生たちです.たくさんの困難のなか,私の研究室に残ってくれ一生懸命に運営を担ってくれています.彼らだから,助けてと言えるし,助けてもらえる確信があるから頼むことができるのだなぁと実感しています.そして,こんな事態になるのは,これが最後ではない,ということを肝に銘じるべきだと思うのです.同じように,びっくりするぐらい感染力の高いウィルスは,いつかまた出てくると思うのです.それは,完全に防ぐなんて無理だし,無菌状態で生きることだって無理です.だからこそ,どうやって上手く付き合っていくかってことだと思うのです.

オンライン授業だって,今だけって思ってる人の多さにびっくりします.今,や,数年後の問題じゃないんです.どんな状況でも,家にいながら,どこにいても,学習できる環境を整えておけば,今後色んなことがあったときに困らないってことなんです.なんなら,今すぐのオンライン授業なんて意味がないかもしれないです.だって,聞く方もやる方も,全然慣れてないんですもの.でも,30年後,これを続けていればみんなそれが普通になります.でも,ここで今回限りとやめてしまったら,また同じことを繰り返すことになるのです.

備えあれば憂い無し

日本人によくなじんだ言葉だと思います.
今,この状態で備えるべきなんです.何があってもいいように.ここで備えることをやめてしまったら,緊急事態宣言が解除されて,新型コロナ以前の生活に戻りましょうって戻してしまったら?何も学んでいないことになると思います.マスクよりも,消毒液よりも大切な経験を活かすことができないなんて,そんなわけないと思うのです.

学会や討論会がなくなって,学生がモチベーションを失っています.
オンラインで討論会をしてくれたら,私たち道民はとても幸せです.密な飛行機にも乗らず,どこの先生の講演も聞くことができるのです.小さな勉強会などには,北海道からの参加はハードルが高くありました.けれど,それが参加費さえ支払えば研究室から,自宅から参加可能となれば,少なくとも大学の立地による格差は減少するのではないでしょうか.もちろん,最初にオンライン化するのは大変です.けれど,どんなときもそれを決断でき,スピード感もって実行できる人が上に立ちさえすれば,なんとかなるのではと思っています.

私のこれまでのボスはそういう人達です.
私自身は,まだまだ学会を動かせるほどの何かはないですが,せめて研究室だけでも,50年後に誰も家を出られなくなったとしても学びそのものが止まらないような仕組みの研究室を,実験できることの喜びとともに新しいものを想像していけたらいいなぁと思います.

ちいさな研究室だから,地方大の研究室だからフットワーク軽く,できることがあるのではないかなぁと思う今日この頃です.

うぇぶらぼ 悪くない.

明るく楽しい母子家庭(それが1番良いわけではなく…)のworking motherです.思い切りが良すぎるため,落とし穴にもはまりがち.這い上がっては走り出し…そんな毎日を送っています