子どもを怒りすぎることを悩む人へ
子どもを怒りすぎてしまうという相談が、よくあります。
親の中に、子どもに対する「こうあるべき」が強すぎるので、まずは「べき」を捨てることが必要だと、ペアレントトレーニングでは説明をしています。
この「べき」を捨てるためには、まず、
子どもを、子どもの頃の自分や、兄弟児、周りの子どもたちと比較することをやめる必要があります。
子育ての方法がわからないと、自分が育てられた経験を思い出しながら子どもと接することになる人が多いと思いますが、
それだと子どもの頃の自分とその子を比較しがちです。
ですから、ペアレントトレーニングなどを受けて、子育ての方法についての知識を持つことで、子どもが自分の思い通りにならないことに対して冷静に向き合えるようにすることが大切です。
そして、「べき」を捨てましょう。
これで感情コントロールをできる人もいますが、できない人もいます。
できない人は、「こうあるべき」を強く思ってしまう理由を考えないと、べきを捨てることはできません。
べきを捨てられない理由、それは多くの場合が、そこに大きな不安があるからです。
べきとは関係ない大きな怒りもあります。思い通りにいかない事で激しく怒ってしまう時も、不安が背景にある場合もありますが、大きな悲しみが存在していて、その感情をぶつけてしまうという状態です。
ですから、一般的な育児方法などを読んでみても怒りのコントロールができなくて悩んでいる人は、まず怒る自分を受け入れることから始めた方がよいと私は思います。
怒る自分を受け入れないと、怒ったことに罪悪感を感じて、悲しみの感情にひたってしまうので、そこから先に進めません。
悲しみの感情から抜け出させてくれるのは、喜びの感情しかありません。
怒る自分を受け入れると、怒った自分を客観的に考え、理解が進んできます。
自分への気づきは喜びですから、気付いて理解することから、喜びの感情が生まれます。
そうすると、6秒ルールなどのアンガ-マネージメントが使いやすくなってくるのです。
怒りっぽいのを治したい、といって受診するお子さんも、また同じです。
怒りすぎてしまう自分を理解することから始めなくてはいけません。
そのためには、怒りすぎてしまうその子を、親御さんが受け入れて下さい。
親から受け入れられるという経験を通して、その子は自分の怒りっぽい部分を受け入れ、客観的に考え、自分を理解できるようになります。
ペアレントトレーニングは、計10回の保護者向けの講座です。
小学生までのお子さんの保護者を対象として行っています。
ご予約は川谷医院受付でお願い致します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?