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【笠置シヅ子さんの生誕地】香川県東かがわ市引田の旅

はじめまして。
レトロボイスナレーターのマロと申します。


突然ですが、わたくしの最も敬愛する人物、それはもうすぐ最終回を迎える今期の朝ドラ"ブギウギ"のモデル
『笠置シヅ子さん』

今まで話が合うのは年配の方々ばかり、その方々も人生の事情で段々と少なくなり…

それがブギウギのお陰で、笠置さん関連の若いお友達も出来ました!ありがとうブギウギ!

そんな今だからこそ、笠置シヅ子さんの生誕地、香川県東かがわ市引田(ひけた)に行って参りました!

引田までは東京から『のぞみ』新幹線にのって岡山➡︎JR特急うずしおに乗り換え、瀬戸大橋を渡り
終点の引田駅まで、所要時間は5時間半程度。

特急うずしおはアンパンマン列車でした。作者のやなせたかしさんは高知出身なんですね。

途中の宇多津駅で高知行きと徳島行きに別れるため列車を切り離しアンパンマン号とさよなら。
そして我々徳島チームはなんとそのまま逆走!
え、え、どこまで行くのー?とキョロキョロ👀
一駅まるまる逆走でした!

引田に行く前に、先ずは引田の二つ前の駅
『三本松』で下車。

駅前にある『東かがわ市立図書館』の2階で、去年末まで引田の民族資料館で開催されていた笠置シヅ子特別展の巡回展が開催中です。
(4/30まで)

入り口右手にブギウギのパネルを発見。

ここだけは撮影可能ということで館内の方に写真を撮っていただきました。
(他の展示物は全て撮影不可)


そして笠置さんが当時使っていたトランクケースの展示!
ケース全体は黒革で、留め具はブラウン。
中には荷物が飛び出ない様に青いサテンのリボンがついてました。
当時は旅といえばトランクケースですもんね。
笠置さんの愛した頴右さんは、このトランクをいつも運んでくれてたのかなぁ。

他には、朝ドラブギウギ出演者陣の直筆サイン、ワンマンショーのパンフレットや、1950年公開の『歌の爆弾 ヒットメロディ』という、美空ひばりさんや李香蘭なども出演している新東宝作品の音楽会映画の資料。

歌と笑いのミュージックコメディだったらしいのですが、NHKの『夢で逢いましょう』みたいな感じだったのでしょうか??

他、東京ブギウギのSPレコード、当時の写真など。トロンボーンを吹く笠置さんの写真がとっても可愛いかったです!
※その写真は東かがわ市公式サイトのギャラリーで見れますよ。

さて、三本松をあとにして次に向かおうと思ったのは隣駅にある白鳥神社の初代宮司住まいとして建てられたお屋敷。猪熊邸。
ここが、朝ドラブギウギでスズ子が出生の秘密を知ることとなる『白壁』の屋敷として撮影された、いわば聖地なんです。

しかーし!
30分に一本くらいしかない貴重な電車で逆方面に乗ってしまうという痛恨のスットコドッコイミスをしてしまい、無人の丹生駅でしばし放心状態。

無人駅でポツンと。
ただただ風に吹かれるばかり

これにより時間オーバーで猪熊邸は諦めたのでした。

さて、気を取り直して、再び高松と徳島を結ぶ高徳線に乗ってメインである引田へ直行!

高徳線の車内レトロで可愛い
一度は訪れてみたかった引田。

笠置シヅ子さんは、1914年8月25日、香川県旧大川郡相生村黒羽で産まれました。
現在の東かがわ市引田です。

引田は香川県の最東端、瀬戸内海に面した港町。かつては上方と瀬戸内海を運行する船の要港として栄えました。

また現在は続日本100名城にもなっている引田城があった城下町でもあり、今でも江戸時代に栄えていた、歴史ある古い街並みが残っています。

駅前には笠置シヅ子生誕のまちと2022年に建てられた大きな笠置さんの看板がお出迎えしてくれました。

駅前にタクシーはなく、バスもあまり出ていないようなので、東かがわ歴史民族資料館まで、のどかな風景を眺めながら15分程度歩きました。

歴史民俗資料館は、東かがわ市の歴史や民俗などに関する資料の展示などを行っています。
去年末まで笠置シヅ子特別展が開催され、およそ5,000人を超える来場者が訪れたようです。
現在もその一部がロビーに展示されていました。

こちらも撮影不可のため、目に焼き付けてきました。

一番見たかったのが、昭和51年に東大総長、南原繁さんの歌碑落成祝いとして、友人である笠置さんが相生小学校の児童に向けて贈った『児童の鏡』と題した直筆の手紙です。
達筆でした。
市立図書館の方にもレプリカがありました。

それから、当時池袋の駅前にあった映画館『池袋平和館』で行った『笠置シズ子とその楽団』の貴重なパンフレット。

『その楽団』は戦時中だけの短い期間で音源も残ってなく、朝ドラブギウギで見る限り少人数の編成だと思っていましたが、出演者欄を見ると、、

歌、ピアノ、ベース、ドラム以外にトランペット3名、サックス3名の記載があって驚きました!

曲目も載っていましたが、歌と楽団演奏を交互にやっていた模様。
この時はアイレ可愛やの記載はなく、淡谷のり子さんの夜のプラットホームやアイルランド民謡の庭の千草、そしてタンゴのお話と記載されてました。

その他、
アロハブキ、さくらブギウギのSPレコード、
ホームランブキの楽譜、
女次郎長ブギウギ道中 台本とブロマイド、
舞台は踊るのブロマイド、
花形歌手34人のトップに選ばれた雑誌『映画流行歌少女歌劇批判花形大写真帖』1951
などなど。

受付の方もとても親切でした。
ここでタクシーを呼んで次に向かったのは、相生コミュニティセンター内にある、平和保育所跡。
こちらの笠置シヅ子ルームにお邪魔しました。

※こちらの場所は、Googleマップで相生コミュニティセンターも平和保育所もヒットしないので『あいおいビオランド』で検索した方がよいかも。同じ敷地内に保育所跡があります。
(因みにタクシーでは平和保育所跡で分かってもらえました)
場所:東かがわ市南野201-1

保育所内では東京ブギウギが流れていました
香川大学の学生さんが制作したという
可愛い年表。

他に相生の歴史、笠置さんの誕生地の写真、楽譜やポスター。

それから笠置さんの実父、三谷陳平と友人であり、後年笠置さんの後援会長も務めた、東大総長の南原繁さんの写真。
当時凱旋公演を行った朝日座にあった火鉢なんかもありました。

そしてコレにはビックリ!

左に写ってる女性が笠置さん


松竹レビュースター 笠置シズ子と書かれてます。


こちらは引田の井筒屋敷の徳島店のチラシだそうで、まだ大阪から東京に行く前の笠置さんが掲載されてるという貴重なチラシでした!

そしてここでも資料館にあった『児童の鑑』の写書きが展示されてました。


今回わたくしは瀬戸内海と安戸池の間に建っているアミーマンボスというゲストハウスに一泊したのですが、この相生コミニティーセンター内にも宿泊施設がありました。

相生出身の有名人に因んで、お部屋の名前は
・A棟 久米通賢くめみちたかのツウケン/TSUKEN
・B棟 笠置シヅ子のシヅ子/SHIDUKO
という名前がついています。
1人当たり素泊まり1泊3000円なので、お遍路さんの利用も多いようです。

次回はSHIDUKOに宿泊したいです。

引田は小さい町ですが、有形文化財も多く見所満載でした。
今回行けなかった『引田城跡』や、白鳥地区の『しろとり動物園』『白鳥温泉』
それから和三盆や手袋作りの体験など、まだまだ遊べる引田にまた足を運びたいと思います。

こちらの一人旅の様子はYouTubeにもアップしてますのでご興味ありましたら是非に。
ブギウギ撮影の聖地巡りもしてますよ!

※追記
2024.5現在、このYouTubeを平和保育所跡の『笠置シヅ子ルーム』で流してくれているそうです。感激!

それではまた どうぞご贔屓に!





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