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最近共感した、素晴らしい本3冊

昔から、「女性の生き方のテンプレート」を社会の空気として感じると吐き気がしてしまう36歳独身田舎の実家在住女性です。

そんな私が最近、心をグッと掴まれた本、3選。
誰も気に留めてはくれないでしょうが、
本当に素晴らしいのでメモを兼ねて。

  1. 『神は詳細に宿る』 養老 孟司

  2. 『断片的なものの社会学』 岸 政彦

  3. 『14歳からの哲学』 池田 晶子

以上3冊です。

どれも、
人間たるもの、ちっぽけな自分という人間を生きるしかないんだよ、
そしてその人生というのは様々な関係性の中で現れてくる

という通奏低音が流れている気がします。

養老さんは、自分が20歳頃には何を仰っているのか全然分からなかった。
だけど、歳をとるごとに養老さんの仰ることが手に取るように共感できるようになり、日に日に大好きになってます。
ずっとお元気でずっと喋っていてほしいと個人的に願っています。
YouTubeも公式のものがあり、自分や社会を俯瞰して考えたい方にオススメです。



岸さんの本はTwitterで本好きさんがおすすめされていたのを見て読みました。
私も学生時代社会学をやっていたので、こういう聞き取り調査に懐かしさを感じます。
読み終わった後の「無常感」がたまらない。
人生って、思い通りにいかない断片の集まりに過ぎないよね。
無理やり物語にしがちな自分の脳味噌。
「テンプレート通り」の人生を歩めるのってある意味恵まれた人なんだよな。
でも、テンプレート通り生きることが幸せというわけでもない。
簡単に自分の世界を狭めてしまいたくないよね、
いつだって目の前やその外側にある美しさとくだらなさに気付ける自分でいたい。

3冊目の池田さんの本は、2003年に出た本なんですが、
2023年の今だからこそ読みたい本。
読み終わった後に、
「生きる本質って、これだよな、豊かさってこれだよな」
って謎の高揚感?希望?を味わえます。
哲学ってこのご時世、どうも陰キャのためのものって風潮があり
人文系の中でも馬鹿にされる気がするけど、
哲学なくしてどうやって本当に豊かな社会を作っていくんだろう?
と思います。
「答えは書かない」と言いながら若干、池田さん節がかなり強いところもあるので、
本当に14歳が読む時は鵜呑みにしないでね、と思う。
しかし14歳の頃にこの本に出会いたかった。
池田色に染まりたかった。


こういう本が好きだからいつまでも独身なんだよと
わけの分からんことを言われそうな気もするけど、
こういう世界を知らずにいることのほうが私にとっては恐怖過ぎます。

あなたの脳味噌と体はなんのためにあるのですかと言いたい。

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