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真面目な教育論もたまにはいいですかね。

最近、世間では学校に行かなくてもいいとか、行く必要がないとか言う人がいるんですね。しかも、不登校などネガティブな理由ではなく、積極的に行かないと言うらしい。

その理由はいろいろあるのでしょうが、「教育は義務ではなく権利だから」とか「学びたいことだけ学びたいから」とか「行かなくて困っても自己責任だから」とか「行く意味を感じないから」とかですかね。

こういう理由を聞くたびに、なんだかスッキリしないモヤモヤが残らないですか。大前提をすっ飛ばしてるというか。それは何なのかというと…。

「学校教育は国家事業だ🗾」という視点です。確かに教育は個人の能力向上や仕事を得るための手段でもあります。でももっと上位に、日本国民として生きるためのものという目的があります。

日本という国が目指す未来のために、どんな国民が必要か。それによってどんな教育が為されるかが決まる。個人の自由の前に、日本人としての価値基準やモラルが必要なのです。だから、義務教育は無償なんですよね。日本国で日本国民として生きるというのはそういうこと。

日本で暮らす以上、個人の思想や価値基準に関係なく、日本の法律に従うのと同じです。従わなければペナルティがあります。それが嫌なら日本以外の国で生きればいい。それは自由ですからね。選択できるわけです。

日本の義務教育を積極的な理由で受けないと言う人は、日本国民としての恩恵や権利を得ることを放棄したのと同じです。権利は義務を果たす人に与えられるものですからね。

それって、そんなムダなところに使われる税金なら納得できないから納めない、と言っているようなもんです。でも、どんな理由をあげても、結局は脱税って扱いですよね。

「勤労の義務」「納税の義務」「子女に普通教育を受けさせる義務」が、憲法に明記された「国民の3大義務」です。この義務を果たしてこそ日本国民であり、日本国民としての権利も得られるようになるのです。

もちろん、今の学校教育は理想の日本国民像に近づけるものではないかもしれません。また、イジメなどによって通わないほうがいい、という学校もあるでしょう。それは基本的人権の観点から、学校で学ぶ以外の方法も考えられる必要があります。

でも基本的には、国家のビジョンに従って教育内容は決定していくという点は揺るがない!だから、「行きたいけど行けない」のと「行けるのに行かない」の差は限りなく大きいのです。これは「働きたいけど働けない」のと「働けるのに働かない」のも同じ。後者のような人が前者の権利を悪用するから、苦しい人が余計苦しくなるんです。

「日本で日本国民として生きたければ、日本の義務教育をちゃんと受けるべき」だし、そうでないなら外国に移住すればいいんです。どの国に住むかは個人の選択ですし、憲法に保障されてますからね。

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