見出し画像

大谷翔平だけじゃない!そもそも日本国家は2000年以上も二刀流🌸

【日本の律令 二官八省の美】
大宝律令って覚えてますか?701年文武天皇の時に制定されたものです。これに基づいて貴族政治が生まれていくわけですが…。

この律令、もともとは隋、唐で採用されていたものを日本版にアレンジして作られました。

ここで問題!

「隋、唐の令と日本の令で大きく異なるところは?」

答えはいくつかありますが、日本の「二官八省」に関してではどうでしょうか?

正解は「二官」の「神祇官」が日本にしか無いということです!

チャイナでは皇帝が政治権力を絶対的に持ち、その意志のもとで政治家が駒として行政を行います。

でも日本は「権威」と「権力」を分けているので、天皇が任命した為政者(政府)が考えて政治を行います。

天皇はそれを見守り、基本的に口出しはしません。つまり、基本的に天皇には「権威」があって「権力」が無いのです。

【天皇の役割】
天皇の本来の仕事(役割)は「国民(大御宝)の幸福と国家の安寧を神々に本気で祈ること」です。

それを司るのが神祇官なのです。

日本という国家は「祭祀」と「政治」を両輪としています。両輪ですから、どちらが優位でもない、どちらも欠かせない大切なものなのです。

だから「祭」も「政」どちらも「まつりごと」と読むんですね!

神々への祈りを捧げる「祭祀」は天皇しかできませんから、もう一方の「政治」は信用できる為政者に任せるしかないのです。

中には天皇親政を行う場合がありますが、適当な為政者が現れるまでの繋ぎだったり、前政権で崩れた部分の立て直しだったりです。

「摂関政治」にしろ「幕府政治」にしろ「国民主権を基に作られた内閣政治」にしろ、「天皇の代わりに政治を行う行政組織」という観点で言えば、同じなんですね。

ただし、この「天皇の代わりに」というのがポイントです。

天皇は「権力」を持たず政治はだれかに任せるのですが、それは「無責任に放任」ではありません。

あくまでも「国民(大御宝)の幸福」のための政治を行うという天皇の方針のもとです。

天皇のもともとの存在意義は、「国民の幸福と国家の安寧を作ること」ですからね。

神武天皇の「建国の詔」や仁徳天皇の「民のかまどの逸話」が歴代天皇の共通の目標であることからもわかります。

ですから、この大原則を守れなければ、為政者として信任されないのです(岸田さんをはじめ、今の議員さんたちにもぜひ思い出して欲しい)。

これが「天皇の代わりに」という意味です。

戦国の世を勝ち上がり全国統一を果たしかけた織田信長が、最後は天皇からの信任を得るために上京したことからもわかります。

【日本国家の本質が二刀流】
結局、日本国家が2000年以上続いてきたのは、「祭祀」と「政治」、2つの「まつりごと」をどちらも大切にしてきたからです。

そうです!「日本が2000年続いてきた要因は、"祭と政(まつりごと)の二刀流"」なのです☺️

大谷翔平選手の活躍を見るにつけ、日本人の底力という印象を持ちます!これからも大活躍して欲しいですね🌸



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?