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日本史授業脚本「39.大同団結運動」

「星亨」と「後藤象二郎」。大同団結運動の中心人物です。この2人、超すごいキャラで、憲法が公布される直前というタイミングで、反政府運動を起こすだけのことはあります。

「星亨」は「押しとおる」という異名があり、相手がだれであっても物怖じせず、一切の忖度もしない「論破王」です。「頼りになる兄貴」でもあり「融通の利かない豪傑」でもあるため、ファンも多いし敵も多い。今でいう「ひろゆき」のポジションですかね。

彼の能力を買って政府の要人として抜擢してくれた「前島密」や「井上馨」に対しても忖度なし!前島密の属する「立憲改進党」を徹底的に批判するし、井上馨外相の欧化政策を「外交失策」と非難もする。

「大同団結運動」は「三大事件運動」とも呼ばれ、その事件の一つが「井上外交の失策を挽回せよ」ですからね。恩人だろうがなんだろうがお構いなし!「ダメなものはダメ」とぶった斬る人です。

一方の「後藤象二郎」は「土佐のエリート」で、藩政の中心にいた「山内豊信」や「吉田東洋」にも意見できた人です。「大政奉還」を山内に進言したのは実はこの人。

一方で、「坂本龍馬」ともつながっており、龍馬のアイデアを実現する役目も果たしました。

明治に入ってからは「板垣退助」とともに行動し、「民選議会開設」のために力を発揮しました。

そんな「星」と「象」が政府に対し、超具体的な注文をつけてデモったのが「大同団結運動(三大事件建白運動)」なわけですね。

星亨は「保安条例」で東京から追放されてしまいます。他にも立志社の「片岡健吉」、憲政の神様といわれた「尾崎行雄」、東洋のルソーこと「中江兆民」などが追放されます。さすが自由民権運動の総決算!追放されたメンバーもレジェンドですね。

いずれにせよ、憲法公布の直前に起こった、最後の自由民権運動「大同団結運動」は、「星亨」と「後藤象二郎」のキャラを知ることで、心が動くテーマになると思います。

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