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シンガポールの家賃の高さ…

今や、世界を代表するリッチな国になった「シンガポール」
富裕層の割合や、駐在者の生活費の高さなど、さまざまな指標で世界のトップクラスにランクインしています。
先日、世界の不動産情報を提供している会社が、「一等地での1ベッドルームアパートの家賃が最も高いアジアの都市」のランキングを発表しました。
やはり、これもシンガポールが1位でした。

え、誰が借りられるの?

アジア主要都市の月額の家賃ランキングです。
 1位:シンガポール 約70.5万円
 2位:香港 約33.4万円
 3位:東京 約18.7万円
 4位:バンコク 約16.6万円
 5位:台湾 約12.5万円
クアラルンプールは7位に入っています。

シンガポールは、世界でも最も家賃が高いと言われる2位の香港と比べると、ダブルスコア以上の大差で、1位にランキングされています。
さらに、東京はバンコクに肩を並べかけられ始めています。

公共の集合住宅も価格高騰

シンガポール人の約85%の方は、HDBと呼ばれる、国が建設した、安価な分譲集合住宅を購入して住んでいます。
しかし、その家賃も、ここ1~2年で急上昇しています。
データによると、HDBアパートの賃貸価格は、前年比で26.8%も上昇しています。
しかも、人気エリアのHDBを手に入れることは容易ではなく、非常に高倍率の抽選で選ばれなければなりません。
私の姪夫婦も、5年ほど好立地のHDBの抽選を続けていましたが、あきらめて、現在は少し郊外の広めのHDBに住んでいます。

私が住んでいたコンドミニアムが‼

日本人の多く住むエリアのコンドミニアム

30年ほど前に、私がシンガポールに12年ほど駐在しているときに借りていたコンドミニアムです。
その当時は、地上階に日本食料理屋やミニスーパーなどがあり、日本人には人気のコンドミニアムでした。
その当時には、画像のように少し古めのコンドミニアムでしたが、1カ月の賃貸料が1,000シンガポールドル(現在のレートだと約11.5万円)でした。
広さは約100㎡ありました。
12年間住んでいましたが、値上げは1度のみで、200ドル値上げがありました。

現在の賃貸価格は?

このコンドミニアム、現在の賃貸料を調べてみると、な、なんと7,000シンガポールドル(約81万円)!でした。
まあ、30年たってますし、フルリノベーションもあり、広さも大きくはなっていますが、それにしても驚きの金額です。

東京は30年でどうなったの?

データを調べてみると、東京の30年前の平均の家賃は7.1万円です。
現在は18.7万円ですので、さすがに値上がりしていますが、シンガポールの値上がりと比べると、驚きはありませんね。

シンガポールや香港、ニューヨークなど、世界の主要都市と比べても、東京の家賃は中間程度に位置していて、東京の家賃には競争力があり、高すぎないと評価されています。

シンガポールに地域統括センターをおいている企業が、徐々にクアラルンプールやバンコクなどに拠点を移し始めています。
この家賃では、維持していくのは相当困難だと痛感しますね。
ホテルも非常に高いため、出張する機会も減ってしまいました…

シンガポールは、どうなっていくのでしょうか…

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