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右肩上がりが終わった相撲ライターがnoteを始めて得たもの

2022年、お疲れ様でした。


相撲ライターとしての活動について初物はある程度やり尽くし、コロナの影響と人気力士の相次ぐ引退で相撲の仕事が激減する中、2022年はどこに次を見出すか?ということがテーマでした。


勿論相撲が嫌いになったわけでも興味がなくなったわけでもなくて、でも一点集中するステップではないことを感じたんですよ。


思えばこの数年は右肩上がりが続きまして、2015年にライターデビュー、2016年には親方へのインタビュー、2017年に全国ネットの放送局出演、2018年はnumber寄稿、2019年はNHK出演、2020年はヤフー公式コメンテーター就任、そして2021年に著書出版。


なんというか、
順調に行き過ぎたんですよ。


個人的にはどこかで大ブレイクみたいな機会が出てくることを期待して、あと、仕事が大きくなることによって見える景色が変わるかな?という期待もあったんです。


やっている仕事は明らかに変わったし、責任も重くなったし、ステージが上がっているのは確かなんですけど、本質的には何も変わっちゃいなかったんですよ。


人間としての揺るぎない自信とか、社会的立場とか、そういうものはついてこなくて、いや、勿論前よりはありますけどね。あるけど、でも丸ごと変わるような期待をしていたんです。


だから、変化が無いことに拍子抜けしてしまって。


立場的な右肩上がりと自分の内面的な成長という2つを求めてここまでやってきて、2021年でそれらが一段落して。


でも、2022年が始まってもそれらが一段落したことに対する自覚がなくて、まだ右肩上がりと自身の成長を追い求めてしまったんです。


だから今年の前半は仕事が前ほど来ない、新しい活躍の機会も舞い込んではこない。それを受け止めるための期間だったんですよ。


ここ10年、ほぼ相撲しか書いてこなかった自分に気づき、相撲以外の可能性を試すと共に書くことそのものを楽しみ、多くの方に知ってもらおうと思えたのは半年前のことでした。


相撲以外について書く構想は前からありましたが、あまりにも書いていない期間が長くて、相撲との完成度の差やスタイルの迷走とかその辺が出てしまいそうで怖がっていたんです。


ですから別のSNSで何度か試して、好評で、自分でもこれならいける!という自信を得て6月末にnoteを始動させました。


noteで5本目の記事がいきなり文春オンラインの「文春野球オールスター」に選出されたことはこの上なく大きいことでした。

これは、相撲以外でもいけるぞ。


ただ、書き手のしての自信と皆さんに読んでもらえるか?というのはまた違っていて、コンテストで評価してもらえてもフォロワーもPVもさほど変わらなくて。


だから、noteを徹底研究して、読んでもらうための仕掛けを随所に施しました。noteの活動で一番大事だったのはこの試行錯誤だったんですよね。


読んでくださる皆さんも、共同マガジンと配信を一緒に行える仲間も出来て、これが強烈に楽しくて。42歳で新しいことを始めて、こんなに楽しめるなんて本当に思わなかったんですよ。


ライターとしての変なプライドは捨てて、名前を出して皆さんと一緒に楽しむという一歩を踏み出せたことが今年一番の財産だったんですよ。


オーディオブログ「Voicy」さんにお声掛けいただいたことも、note公式に記事を紹介いただいたことも、立場ある方に評価されてチャンスをいただけたという事実が相撲だけじゃない自分を肯定したのも嬉しかった。これは多分来年以降に繋がることなんですよ。



でも、殆ど何もないところから全て手探りで始めて、それは相撲の無料ブログを立ち上げた11年前と同じで、毎日が刺激的で、皆さんに楽しんで貰えることも前に進んでいることも全て嬉しかった。



ある程度noteというものが分かってきた中で、2022年が終わります。ちょっと負荷を掛けすぎたところもあったので、以前お話しての通り毎日投稿という縛りは一旦今日で終わりにします。

まぁあくまでも宣言っていうものなので、なんやかんやで毎日に近いペースで書いちゃうとは思いますけどね。


2023年はどこに次を見出して、何を楽しむのか。
noteを通じてチャレンジと試行錯誤がまだ出来る、そしてある程度皆さんにも楽しんでもらえるものが作れる自信を深められたので、ここでの活動は続けながら次を探しに行こうと思います。


今年も一年、お世話になりました。
2023年もよろしくお願いいたします。


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