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90年代以降死語認定されてる言葉が少なくて怖いという話

コイケさんに髪を切ってもらいながら話したこと

42歳になりましたが、原宿で髪を切っています。

え!?
その歳で原宿とか行くの?
って思う方も居るかもしれません。

ただこれには理由がありまして、実は20年くらい前にテレビの企画で「亭主改造計画」的なやつの若い人版みたいなのにひょんなことから出演することになりまして、そこで髪も切ってもらったのですがその縁がまだ続いているということなのです。

このテレビ番組で改造された時のエピソードについてもかなり濃いものなので、また後日話をしたいと思っています。一昔前のテレビってやっぱおかしいんですよ。っていう話なので。

話を戻すと、20年前にテレビに出た時に髪を切っていただいた方の伝手で今の担当の方になりもう10年くらい担当してもらっているんです。

この方が本当にすごくて。
サロン入って30分で全て終了するんです。
シャンプーとかセットとか込みですよ。

1000円カットみたいに適当かというとそんなこと全く無くて、ホットペッパービューティーのランキングでも2位とか居るんです。コイケさんって方なんですけどべらぼうに速いうえに腕も立つ。パーマ掛けても1時間で終わらせる怪物みたいな人で本当に助かっているんですけど、今日はその話ではなくて。

コイケさんとは似たような世代だから、変に話が合うんです。で、いつも妙な話をしているんですけど、日曜日に切った時に盛り上がった話がありまして。

90年代以降は死語認定されている言葉が少ない

それは、気づかない間に死語を使っていないか?ということです。

80年代くらいの言葉までは死語ってネタにされやすかったんですよ。あれって使っちゃってる人は確かに痛いんですけど、ある意味楽なんですよ。

だって、ナウなヤングがどうたらこうたらみたいなのってみんな笑ってたじゃないですか。「らくらく会計」かなんかのCMで横澤夏子さんがそういうの未だにネタにしていますけどね。

死語っていうのは何が危険か?って、その年代を生きた人しか意味が分からないんですよ。困ったことに周囲が?ってなっていることに気づかないまま本人はその死語を使って「ねぇ、あれどういう意味?」みたいな感じになる。

そしてそういう言葉を使っていることによって危険なのが、おじさん認定されることであり、更にはよく分からないことを言う人扱いされるということなんですね。

加齢臭漂う旧世代ポジションというレッテルは結構怖いところで、まぁ実際はそうなので抗えないところではありますが、さすがに必要以上に自分をダサくは見せたくないし、身だしなみみたいなものの一環として死語は使いたくないかなと思ったんです。

で、最初に話しましたけど、90年代以降の言葉の何が怖いって殆どが死語認定されていないんですよ。つまり、本当は別の世代の人たちが存じ上げない、ピンと来ない言葉をそこに気づかずに使っている可能性があるということです。

これはやべえなと。だから、あのご時世だから使っていた言葉を自ら死語だと認定していく必要があるんですよ。我々の世代で流行っていたとされる言葉で死語としてネタにされているのは「チョベリバ」くらいですから。あれも使ってなかったんですけどね。

ということで私とコイケさんはこれに類する言葉を探しました。

松田聖子のあのセリフは死語としてのトラップ度が高い

皆さんは90年代以降で一時よく使われていて、未だに死語と気づかずに使っている言葉ってどんなのあると思いますか?

真っ先に思いついたのは
「ビビビと来た」
でした。

これはねー、noteやってる人たちの多くは成り立ちを知っているかもしれませんが、恐らく30歳以下の方は「?」になりがちで、そしてメディアでも案外多くの方が使っている言葉なんですよね。

これを聞くとちょっと血の気が引くというか、あー使っちゃってるよってなりがちでして。

一応説明しておくと、これって松田聖子さんが歯科衛生士の方だったかな?再婚した時の談話として「ビビビと来た」という言葉を残されたんですよ。確か98年くらいの流行語にあったはずです。高校の卒業アルバムに郷ひろみ「ダディ」と一緒に書かれていた覚えがありますから。

本来このシチュエーションでは「ピンと来た」って言葉をその後の世代の方達は使うと思うんです。でも、我々の世代は下の人たちがよく分からないかもしれないということに気づかずに「ビビビと来た」を使ってしまう。で、あーなんか言わんとしていることは分かるけど、おじさんが変な言い回ししてるぜってなっちゃう。

これがヤバいパターンです。恐ろしいことに、こういう言葉が無数に存在するんですよ。でも、下の世代がよく分からないことに気づかずに使っちゃう。

90年代後半に誰もが観た映画のワンシーンも地雷度が高い

あとね、コイケさんと話していて怖いなーってなったもの。
それは死語とはちょっと違うんですけど…

船の先端見ると、乗って両手広げたくなるやつ。
これもやべえやつです。

これも30以下の方はピンと来ないでしょう。
「タイタニック」のワンシーンです。

確か当時「タイタニック」はVHSのビデオが600万本とか、少年ジャンプよりも売れるという訳の分からないヒットの仕方をしていましたが、まぁーみんなやってましたね。あのポーズと共にセリーヌディオンが掛かるんですよ。セリーヌディオンとか今何してるんだろう。まぁそれはいいや。

すげえこれを嬉々としてやるんですよね。
危ないことに。

これも下の世代の視点になって「?」ってなっちゃうんですよ。私たちの世代がローマの休日オマージュとか親世代にやられても全然わかんないじゃないですか。でもそういうの実際あったしなぁ。あれを自分たちがする側になっちゃってるってのが本当に怖い。怖いっす。

90年代くらいの名作って下の世代の人たちはどんなの観ているんでしょうね。ジブリとか、レオンくらいなのかな。しかしレオンみんな好きだよなぁ、大体ナタリーポートマンのお陰なんですけどね。

死語は可能な限りみんなで供養していこう

とりあえず今日皆さんに伝えたかったのは、自分たちが青春時代を駆け抜けた言葉というのは歳取ってもナチュラルに使いがちで、しかも恐ろしいことにその言葉が下の世代からするとなんのことだか分からない。つまり、死語を死語と知らずに使いがちだということです。

私たちが子供の頃って幸せだったんですよ。大人たちが嬉々として「当たりまえだのクラッカー」とか言ってましたから。あれ、彼らも私たちがその言葉を知らないのを知ってて語感の良さと当時の楽しい思い出を加味して使ってるんですよね。

あーあと言いながら思い出しましたけど「ゲッツ」言ってる人も結構居るなぁ。これおじさんに多いんですよね。おじさんが更におじさんっぽくなっちゃうんですよ。なんだろう、おじさんがわざと自分をおじさんに見せるために使ってるんじゃないかと思うくらいよく言ってる気がする。

こういう死語をちゃんと死語だと供養しなければならないんですよ。墓標が必要なんでですよ。浮遊している地縛霊みたいな死語が本当に多くて困るなぁ。

というわけで、皆さんも周囲が使ってヤバいと感じるけど誰も認定していない死語や、つい自分も使ってしまっている死語があればこっそりコメント欄で教えてください!

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