図7

『マーケティングプロフェッショナルの視点』を読んで。

MarkeZine(マーケジン)の記事で紹介されていたので試しに買って読んでみた。
以下、自分なりに参考になった点を記しておく。

・マーケティングとは「市場創造」
マーケティングの最も重要な役割は属性の順位を展開して「いい〇〇」を定義すること。

・ブランディングは「意味」
ブランドとは意味であり、ブランディングは意味づくり。その過程で重要なのはパーセプション、つまり知識や知覚。市場創造もブランディングも認識管理が必要。

・ブランドマネジメントの場合、パーチェスファネルを逆にする「エレベーター式」で考えた方が良い。つまりパーチェスファネルでいう「CV」のペルソナをそのまま上に引き上げていくイメージ(見込→検討→興味喚起→認知)。

・マーケティングでもブランディングでも実施する「目的」をきちんと定義し、置き去りにしないように心がけなければならない。
※サンプリングの目的は「多くの人に商品を配布」することではない。本当の目的は「競合商品に購入数で負けないために1人でも多くの人に商品を知ってもらう」ことである。

使える資源を把握し、活用すること。
資源とは「ヒト・モノ・カネ」などさまざまあるが、例えば商品の値段を「330円」から「300円」にした時、顧客にとって大きなインパクトにはならないかもしれないが「新人セールス」にとっては「値引きできる」という交渉の武器となるため、通常よりも成約数が上がる可能性がある。
これは「新人セールス」という資源を把握し、活用することで、売上・利益をスケールできることに繋がる。

・複数いる自我のうち、誰が買っているのか?を見極める
例えば「30代女性」。表面的に見ればそれまでだが、もう1つ深く
考えると「旦那の奥さん」「子供の母親」「会社の事務員」「小学校のPTA役員」など、様々な「自我」を持っている。つまりこの「30代女性」は「どの自我の時に」CVに至ったのか、を考えることでより詳細な理由を仮説立てできる。

こんなところ。
そして明日からの教訓はこんな感じ。

・「目的」をきちんと理解することと
・見えない競合を見つけること
(万年筆の競合はネクタイやお酒、のように)
・競合がいるところが市場になる、という考え方を持つこと
・自分が持っている資源を把握・活用すること
・ペルソナの考察の仕方(自我を見極める、パーセプションフロー)

AIを含め、テクノロジーはどんどん進化するにつれて、これから人に求められることは「最適なディレクション(ポートフォリオマネジメント)」だと思う。
「弘法筆を選ばず」ではなく「ケースによりベストな筆を選ぶ・組み合わせる力」ということ。

おわり。

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