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【TED】#5 What makes a good life? Lessons from the longest study on happiness

TEDの閲覧記録です。今回の動画はこちら↓(12分38秒,2015年11月)

▶︎ 結論

良き人生をつくるのは,富でも名声でも無我夢中に働くことでもなく,良い人間関係である。

▶︎ 内容と学び

人は特に青年期においては,人生の最大の目的は名声業績であると本気で信じて,良い人生を送るために一生懸命働き,更なる努力をして,より大きな成果を出そうとします。

しかし,ハーバード成人発達研究(*)が明らかにしたのは『良き人生をつくるのは,良い人間関係である』ということでした。
* ハーバード成人発達研究:スピーカーが4代目の研究責任者を務め,1938年から続いている史上最も長期にわたって成人を追跡している研究。

そのうえで語られた人間関係における3つの大きな教訓は以下の通りです。

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① 周りとの繋がりは健康に本当にいいということ
家族,友達,コミュニティとよく繋がっている人ほど,幸せで,身体的に健康で,繋がりの少ない人より長生きするということがわかりました。

② 身近な人たちとの関係の質が大切ということ
友達の数や生涯を共にする交際相手の存在が大切なのではなく,重要なのは身近な人たちとの関係の質です。
身近な人たちと愛情のある良い関係を築くことが大切です。

③ 良い人間関係は身体の健康だけでなく脳をも守ってくれるということ
堅固な良い関係をしっかりと後年まで保ち続けられている人は,その関係に守り続けられています。
そういう関係にいる人,つまり何かあった時に本当に頼れる人がいると感じている人の記憶ははっきりとしているのです。

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ただし,人間関係は複雑に込み入っていて,家族や友達との関係をうまく維持していくのは至難の業です。
その地道な努力は地味で,その上その仕事は死ぬまで続きます。

それでも,定年退職後に一番幸福な人が『仕事仲間に代わる新しい仲間を自ら進んで作った人たち』であるように,『良き人生をつくるのは,良い人間関係』なのです。

▶︎ 所感

僕は『少数のより身近な人たちとの関係』が良き人生をつくるものだと思っています。
つまり,人脈をただただ広げるのではなく,数少ない親友と呼べる友人と,自分の家族との関係の質がより重要であると考えていました。
# 今身近にいる人たちとの関係が重要でないと考えているわけではありません
# まだ関係構築の段階にあるだけで,身近な人たちとの幅広い関係も大切だと思っています

その点においては,若干の違いはあるものの,この動画の主張するポイントと僕の考えは近いのかなと思いました。

一方で,話はそれますが,名声や富なども短期的なモチベーションを生み出すには良い方向に作用すると感じることがあります。

僕は社会人になった時点で『患者さんに貢献すること』にフォーカスをして,富や名声はそこまで重要ではないと思いながら仕事をしているのですが,その思想が弊害になっていると感じることもあります。
# 綺麗事を言っているように聞こえるかもしれませんが,生活するに十分な報酬をいただけているからこんなことを言えていると思っています
# 会社には感謝しています

僕の仕事において『患者さんへの貢献』は短期的に感じられるものではなく,ツライ時にはモチベーションを見失いかけることもあります。
そんな時に短期的なモチベーションを得る方法があればいいのですが,富や名声のプライオリティを下げてしまっているので,今更それをモチベーションにすることができない自分がいます。

そういうこともあって,(優先順位はさておき)時には富や名声のために働けることも,結果としてそれがより良い成果(社会貢献)に繋がるのであれば大切なことなのかなと思うことがあります。
# 人間関係の話と関係がないですが,富や名声を求めることも少なからず必要なのではないかなという話でした

(話を戻して)というわけで,自分の人生を豊かで幸福なものにするために,自ら周囲の方に愛を与え,愛情のある人間関係を構築していければと思います。

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