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アプリ広告とは何か?

なぜアプリに広告が必要なのか?」という記事では、ユーザーにアプリの存在に気づいてもらうために、様々な方法でアプリを周知していくことが重要であることを述べました。

この記事では、アプリ広告とは何なのか、どういう種類のものがあるのかについて実例を交えてご紹介します。

アプリ広告とは、アプリのインストールを促して新規ユーザーを増やしたり、もしくは既存のアプリユーザーにアプリの再利用を促すために出す広告のことです。アプリインストール広告とも呼ばれるような場合もあります。通常、スマホで広告をタップするとそのアプリのストア画面に誘導され、アプリの詳細の確認やダウンロード・起動ができるようになっています。

オウンドメディアでのアプリ広告

アプリのインストールを促すための広告としては、例えばウェブサイトでの以下のようなものを思い浮かべるのではないでしょうか。

SUUMO モバイル版ウェブサイトのバナー
食べログ PC版ウェブサイトのトップページ

また、店舗などではアプリの利用をオススメするQRコードをよく見るのではないでしょうか。

ユニクロ店内のPOP
マクドナルド店内で配られていたチラシ
スーパーマーケット「オオゼキ」レジ前のポスター

ここまでの例ではアプリ事業者は広告を出稿するわけではなく、自社のウェブサイトや店舗でアプリの利用を促しているだけであり、"オウンドメディア"上でのアプリ広告ということになります。

オウンドメディアでのアプリ広告は、すでに広く認知されているブランドや実店舗のある企業であれば特に有効なアプリ認知施策となります。

ペイドメディアでのアプリ広告

まったくブランド・企業を知らない人にもアプリを知ってもらうためには、有償で広告媒体に出稿することが効果的です。

ここから、ペイドメディア(有償広告)でのアプリ広告の具体例をいくつか挙げてみます。個人的に私が最近見かけた広告のスクリーンショットを撮ったもので、皆さんはまた少し違ったアプリ広告を見ているかもしれません。

まず、Instagramストーリ内の「Uber Eats」動画広告です。モバイルアプリの中でも特に競争が激しい領域がフードデリバリーアプリです。アプリの認知に加えて、既存アプリユーザーの維持という面からも継続的なアプリの利用訴求が必要で、アプリ広告の多い業種の一つとなっています。

Instagramストーリ内の「Uber Eats」動画広告

次に、Twitterでの「with」カルーセル広告です。マッチングアプリも競争が激しく成長も著しい領域です。Twitterのように特定世代や興味分野を持った人にターゲティングしやすい媒体での広告が有効と考えられます。また、様々な異性とのマッチングのチャンスがあることを想起させるために、複数のクリエイティブをスワイプで表示できるような「カルーセル広告」が採用される場合もあるようです。

Twitterでの「with」カルーセル広告

ゲーミングはモバイルアプリの中で一番大きなカテゴリとなります。ゲームしているユーザーは他のゲームもプレイする可能性が高いため、他のゲームの合間の広告として、実際に少しプレイを試せるような「プレイアブル広告」が有効なこともあるかもしれません。

ゲームアプリ内で「Township」プレイアブル広告

このように、アプリ広告には様々な手法やチャネルがあります。アプリのマーケ担当者はターゲット層にリーチし、訴求内容が刺さるように広告手法・クリエイティブを検討した上で、様々なチャネルに出稿することになります。場合によっては「手当たり次第」に出稿してみて、その後パフォーマンス次第で判断していくということも有り得るかもしれません。

しかしながら、実際にどの広告が最も有効だったのかというパフォーマンスを把握し、アプリ広告の費用対効果を継続的に高めていくことは、実はかなり労力のかかる作業となります。そこで必要になってくるのが、AppsFlyerに代表されるモバイル計測パートナー(MMP)であり、アトリビューションという概念です。これについては、改めて別記事でまとめたいと思います。


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