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ケアプラン有料化反対の一番の理由はめんどくさいからでOKだと思うの

どうも、居宅介護支援事業所の管理者をしていますケアマッチャンネルでしたー!

前回の日記で、居宅介護支援費の利用者負担導入についてチラッと書きました。居宅介護支援費、つまりは居宅サービス計画書(ケアプラン)を1割負担にしようという動きが浮上しては消えの繰り返しで今まできていたのですが、次期改正は財務省が本気を出してるようです。今現在。

今までケアプランは全額保険給付でまかなえていたので、利用者負担はゼロ円。デイサービスやホームヘルパーなどの利用した分だけ1〜3割負担です。ケアプラン有料化になると、利用者は1割負担でも1000円〜1800円程度の負担を毎月居宅介護支援事業所に支払われることになるので、利用者本位ではないのです。
そもそもケアプランが無料だからこそ、介護の相談をきがねなく行い、利用者の自立支援に結びついたり介護疲れを未然に防ぐ効果があります。ケアプラン有料化だと相談自体に料金がかからないのですが、相談に躊躇する人は増えるでしょう。

また、居宅サービス計画書は自己作成というセルフプランが前提にあるのですが、自己作成だと無料なので、これが増えると思います。自己作成も自立支援の一環と思えば悪くない響きですが、実情は自立支援セルフプランを無料で代行する業者があらわれて、無料の対価として、業者が提携している指定の介護サービス(デイサービスやホームヘルパー等)を使わせるケースが多くなると予想できます。ホントに自立支援に結び付くのか疑問です。サ高住や住宅型有料老人ホーム入居者なら自社の介護サービスを使わせるためにもケアプラン無料代行するケースも増えるでしょ。

そんなこんなで、利用者視点に立つとお金もかかるし、初回相談しづらいし、無料ケアプラン代行だとサービス事業所は選べないし、良いところ見当たりませんので反対!

と、まァ、利用者視点に先に考えがちですが、私の反対の最大の理由はコレ。仕事がめんどくさくなるから。
標準件数が35件でも、現時点でラクとは思えませぬ。訪問、担当者会議、調整、書類整理…もうこれだけで、定時で上がるのギリギリか、定時で上がれていない事業所が大半でしょう。さらに急なサービス調整などイレギュラーなこと35件持っていたら毎月ありますし。
この多忙な業務に加えて有料化に伴う料金徴収はバーンアウト製造に繋がると思うのです。
現金回収ではなく自動引き落としだとラクになるかと言えばそうではなく、100件近く利用者がいると必ず滞納するケースが出てきます。その督促業務もケアマネジャーが行うのです。そして、ケアプラン有料化だと利用者に歪んだ権利意識が働いて、掃除ができる能力があるのにヘルパーを入れるように強制し、自立支援に基づいた説明をしても、ご用聞きいいなりケアマネジャー事業所へと流れていくでしょう。

まぁ、とにかくこれ以上業務が増えるのはめんどくさいので、自分自身のためにケアプラン有料化反対です。表向きは利用者のために反対です。

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