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春のメンヘラ到来

だいぶ暖かくなってから時間が経ってきた。
たくさんの花や緑が出てきて、暖かな匂いが感じられる春は好きだ。それとともに花粉症という大敵もついてくる。嬉しさとしんどさの相乗効果によって私のテンションはなかなか上がらない。花粉が終わった頃には少し早めの5月病が訪れ、メンタルが激弱になっていく。そんな自分の不調サイクルを発見している。

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227、『空白を満たしなさい(上)(下)』 平野啓一郎(著)

レコメンドに出てきて表紙に惹かれた。たまたま最近興味のあるゴッホが登場する話でもあり、2冊にわたる長編ではあるがとても面白く、難なく読めた。内容においては、分人という考え方が生きていく上でとても参考になる。自分の中にはたった1人の人格だけでなく、色んな人と関わる中でその人といる時のそれぞれに人格がいる。
私の場合はどうなんだろうと考えた時、私はたぶん一人一人に対して異なる自分がいると思う。目の前にいるそれぞれの相手に対して異なる自分。たくさんの分人がいる。そんなたくさんの分人が自分の中にはいて、それぞれの分人が俯瞰的に、お互いを見守るように関わり合うことができれば、お互いをすなわち自分で自分を傷つけることにはならないんだと思う。
ストーリーも最後まで何が起きるか分からず、最後まで読んでもストーリーに終わりはなく、読み終わった後の余韻が必要になる。生きること、死ぬこと、永遠、自殺、家族とは何だろうと色んな視点から考えさせられる本。
平野啓一郎さんの本はただの小説ではなく、社会問題や哲学と深く結びついているところがとても好き。

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228、『コミュニティナース』 矢田明子(著)

新しい看護師としての役割を勉強のために購入。コミュニティナースという言葉はまだまだ浸透していないし、私も知らなかった。孤立化している地域において住民同士が繋がって助け合ったり、困っているときに相談しやすい環境をつくるために、人と人、人と資源を繋げる役なのかなと思った。今後の活動に役立てていきたい。

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229、『やなせたかし 明日をひらく言葉』 PHP研究所(編集)

本屋さんで気になっていたものをprime readingで見つけた。やなせたかしといえばアンパンマン。若い頃から漫画家として活躍していたのだと思っていたが、なんとアンパンマンが注目されはじめたのは70歳のときだそう。それまでは手塚治虫をはじめとする漫画家の手伝いをしながら、彼自身も自分の好きなことを続けてきたという。人生はいつどこで何が起こるかわからないもんだな、と改めて感じさせられる。好きなことを追求していくこと、一つのことを諦めずに続けていくことの大切さも実感する。

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昨年と同様、この時期は気力と集中力の低下によって読書もなかなか進まない。ちょっとしたことにイライラしたりシクシクしたり。こんなメンヘラのような時期だけど、私はなんとか生きています。(笑)


MAKO




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