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危機一髪。ラムとの会話。

【危機一髪】
うわー、この映像と同じ体験をしたことがある! 僕がグランドキャニオンの渓谷を一人でトレッキングしていた時にまったくこれと同じ状況になったことがあって。

道幅は50cmぐらい。片方は岩の壁、片方は落ちたら終わりの断崖絶壁。手すりもガードレールも無し。

この映像の動物とは違うのだけど、前方からもっと角が丸まったラムがのしのしとやってきて、バチっと目が合ったのです。

前方10mぐらい。すぐ目の前。

こっちも驚いたけど、向こうも驚いたみたいで、見つめ合ったまま膠着状態がかなり長い時間続いた。突進されてきたら一巻の終わり。どこへも逃げようがないのだから落ちるしかない。

なのでじっとして目を離さないようにして「どっか行ってくれ」と念じるしかなく。

声を出して挑発するのも逆効果かと思い、息を殺して待つ。

目を離したらこちらの負けのような気がして微動たりもせず。

無の状態の真剣勝負。

どれぐらい経ったのかわからないのだけど、何を思ったのかやっと彼の方から崖を降りていってくれたのでした。

言葉が通じるなら何を思っていたのか聞きたかったな。

その後。意外やその断崖を軽々と歩いて谷まで下り、反対側の絶壁をまた登っていったのでした。

一枚でも多くの写真をプリントできるよう、今後のアーティスト活動の後方支援をよろしくお願い致します。ありがとうございます。WE BELIEVE PHOTO POWER!!