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「完璧なコーチじゃなきゃいけない」という思い込みはエゴである

2023年1月27日に投稿した記事の再編集版です。いつでも初心に帰れるように残しておこうと思います。

2023年1月21日。私は焦っていた。

先月受講したキャリアコーチングの試験があと2週間後に迫っていた。

年明け早々から受講生何人かに声をかけてロープレを行い実践を積み重ねてきたものの、頑張りと経験値が比例していないように感じていた。

原因は単純にスキル不足というよりは、私自身の未熟さにあると思っていた。

先日本を読んで学んだ“成人発達理論”で言うならば、コーチのように人を導くべき人は自己変革・相互発達段階にいる人だと思っていた。

つまり、視座も人間力も高い人。

一方私は最近他者依存段階から抜け出し始めたひよっこ。
そこまでの視座も人間力も持ち合わせていない(と思っていた)

このままでは、コーチとしての資質が不十分なまま試験の日をを迎えてしまう。

悶々としたまま、同じく受講中のキャリアコーチングの面談日を迎えた。


時にはエゴになりかねませんよね?


面談中、コーチに上記のモヤモヤを吐露したところ、愛のムチが炸裂した。


「うーん。率直に思ったことをお伝えしてもいいですか?まゆさんが成人発達理論においてどの段階にいるかは目の前のクライアントには全く関係ないと思います。」

「それよりも大切なのは、どれだけ目の前のクライアントに一生懸命向き合っていけるかじゃないでしょうか?」

「段階が上でなきゃいけない、そうあるべきというまゆさんの思いは、時にはエゴになりかねませんよね?


雷が落ちた。

「あーーーーーーーーーーー……」と情けない声を出した後、「そう思っていいのか…」と呟いた。


自分の成長段階を気にしている時は自分にベクトルが向いている。

でもそのベクトルは人生を本気で変えたいと思って来ている目の前のクライアントに120%向けるべきだ。

クライアントのことを思っているようで自分を思っている。

確かにこれはエゴだ。

そもそもコーチとしての資質が不十分かどうかはクライアントが判断することであって、今私が判断することじゃない。


「大前提、コーチもクライアントと一緒に繰り返し成長していくんですよ」

めちゃくちゃ仰る通りだし、これだけ真剣に向き合ってもらえてることも本当に嬉しい。

なのにそれでもなぜか「私は未熟だ」という考えが消えなかった。


「それって何と比べてるんでしょうか?」



また雷が落ちた。

そうだ。
無意識に『理想のコーチ像』と比較していた。
その理想のコーチ像とは、既にプロコーチとして活躍されている方々や講座の同期たちを見て「いいなあ」「こんな風になりたいなあ」を詰め合わせた偶像だった。

《理想のコーチ像》
・自己変革・相互発達段階=視座も人間力も高い人
・傾聴力が高い
・相手の話を引き出せる
・相手の懐に飛び込んで踏み込んだ質問ができる
・ジョハリの窓の『未知の窓』部分をすくい上げることができる(問いによって気づきを与える)

引用:ジョハリの窓で自己分析 ~概要、やり方、項目例、シート、アプリ、研修活用~


自己変革・相互発達段階であるべきだとかは誰かに言われたわけじゃない。

勝手に「そうあるべきだ」と思い込んで、自分の首を締めていたことに気づいた。

「一度、まゆさんのできることに目を向けてみましょうか。それによってどんな人の役に立てるのか、まゆさん自身に焦点を当ててみましょう」

結局は理想を一回傍に置いて、自分ができること、その強みをどうやって支援に活かすのか?私らしい支援とは何ぞや?を考えながらわからないなりに進んでいくしかないんだ。


私の比較癖は根強い。

また無意識に他者から理想像を作り出して、勝手に比較して焦ってしまうこともあるかもしれない。

その時はこのnoteを振り返って判断基準を自分自身に切り替えたいと思う。


“健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの”

今読んでいる本からの引用だけど、まさにその通りだと思う。

自分を知り、自分の可能性を最大限に発揮した状態が理想の自分。

そこと比較した方がよっぽどヘルシーだ。


試験まであと2週間もあるのだから残りの期間でさらに自分をアップデートしていきたい。

またnote書きます!


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