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本を強力な販促ツールに変えた一本の電話。
中山マコトat伊江島、6日目の朝です。
僕のデビュ―作は売れませんでした。
壊滅的に売れませんでした。
もう少し売れると思っていたんですが、
おそらく実売で2000冊というところでしょう。
が、どうもマーケティングの業界では局地的に話題を呼んだらしく、
結果、いくつものギフトを僕にくれました。
という話は昨日書きました。
で、そこからのつながりで二冊目の本が出てベストセラーになり、
人生が音を立てて変わったのは本当です。
が、実は他にも僕のターニングポイントになった出来事が
いくつもあるんです。
そのうちのひとつが、これ。
電話です
僕は当時、PRの仕事もやっていたので、いくつかの出版社に、
プレスリリースを送ってみました。
もちろんデビュ作と説明書きを添え、宅配便を使ってです。
送ったのはビジネス系の雑誌を出している出版社ばかりです。
もちろん、本の概要など細かく書いた、
書面も中に入れてあります。
が、僕はそれまでずっとやってきたマーケティングの仕事を通じて、
そういう「送り付けた本」がほぼ間違いなく読まれない
ということも知っていました。
で、どうしたのか?
そろそろ着いたかな?というタイミングで電話をかけたんです。
もちろん担当者の名前まではわからないので、
「〇〇←雑誌の名前です、のご担当の方、いらっしゃいますか?」
という感じでつないでいただきます。
すると在籍している誰かが出てくれる確率は半分を超えます。
で、出てくれたら自分のことを名のります。
「先日、宅配便で本をお送りさせていただいたものなんですが・・」
という感じです。
返事はほぼ、「読んでませんね」です。
もちろん「開封してないんだよね」という答えもあります。
もちろんそれも織り込み済みです。
で、僕はすかさず、
「〇〇について書いた自信の作品なんですが、
できれば書評でお取り上げていただけないかと思いまして」
と続けます。
↑
この〇〇の部分をコンパクトに、魅力的にあらかじめまとめておくことが
非常に重要です。
この説明が魅力的だと、興味がある人は何らかの反応を示してくれます。
が、正直、その確率は限りなく低いです。
多くは「興味ないね」とか「関係ないね」と言われます。
彼らは本当にみんな忙しいですから。
そこで終わりなことがほとんどです。
が、中には、こんな反応がありました。
「あ、そう?来月号でマーケティングの特集やるんだけど、
原稿書けますか?」みたいな反応です。
もとろん僕は二つ返事です。
他にも、「二か月先に、上司部下のコミュニケーションみたいなテーマの
特集を組むんだけど、原稿頼めますか?」みたいな問いかけもありました。
このテーマはマーケティングとは直接関係がないですが、
コピーを書いてる僕にとっては得意技の一つです。
こうやっていくつかの記事執筆の依頼を受け、そこから連載に繋がったり、その出版社のビジネス出版部門から本をだせたりもしました。
また記事を読んでくれた、出版社の編集者からの問い合わせ、
依頼も来ました。
この作戦から広がった水路はかなりの数に及びました。
今もお付き合いのある、ザ21や販促会議、今は亡きビッグトゥモロウや
商業界などはこれがきっかけでした。
当時、僕は本が出るたびにこれをやっていました。
デビュ以降、6冊目くらいまではやっていたと思います。
本のテーマによって送る先の出版社は異なりますが、毎回、20社から、
多いときは30社くらいには送ったと思います。
で、だいたい平均的に何らかの反応があるのは1割。
2~4件くらいです。
これが高いか低いか、無駄かそうでないか?を決めるのはあなたです。
ですが僕はやるべきだと決めたからやった。
それだけでのことです。
プレスリリースを送る。
そこまでは誰でもやれる。
でも、一体どのくらいの人がフォロー電話をかけているでしょうか?
電話もせずに、返事が来ないと嘆いているなら、それは傲慢すぎるし、
生意気の権化です。
世の中はそんなに甘くはないです。
最後はアナログ。
電話に限ったことでは無いですが、ダイレクトに相手の声を聴くというのは何よりも重要なんです。
これがチャンスをつかむということの意味だと思うんです。
やるべきことを全部やる。
やった方がよいことも全部やる。
それだけで劇的な局面打開ができることもあるのです。
と、言う事で、僕はこれまで、50冊以上の本を書いてきたわけですが「出版」に関心がある方・・・・
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