国債イールドカーブ変化が株価・実経済に与える影響(Pythonで米国のイールドカーブ動向が見れるコード付き)

健全な投資を行う上では債券市場の動向を追うことは非常に重要であるものの、多くの個人投資家には小難しい話ばかりで取っ付きにくいところが多々あると思う。
今回はこの債券市場でも株式相場・実経済に直接的に影響を与える国債のイールドカーブについて解説したいと思う。

国債のイールドカーブとは各国政府が大量に発行している政府の借用書である国債の各年限の金利位置をプロットし、短期・中期・長期の国債金利水準の位置とその差の変化のことを意味する。

金融の教科書ではこの国債イールドカーブの変化については杓子定規的に書かれているが、教科書で書かれている以上に実経済に与える影響が大きく、実経済へのインパクトと今後の相場動向を予想する上では重要性の高い話なのであり、プロは必ずこのイールドカーブの変化から将来の金融政策動向の変化・相場へのインパクト・実経済の変化を議論する。

【イールドカーブ変化の代表的なパターン】

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その理由はイールドカーブの変化は債券投資家が認識する金融政策の方向性の変化・金融機関の収益構造やリスク資産の保有動向に大きく影響を与えるからである。
国債のイールドカーブの形状変化を知っているだけでも、現在景気はどういう方向性を向いているのかを把握することができるので、より一歩深い資産運用をしたいという方はぜひとも知っておくべき概念である。

今回はこのイールドカーブの形状が実経済や金融機関の経営動向とリスク資産保有動向に与える影響について解説すると同時に、特に相場で重要視される米国のイールドカーブの形状変化を計算できるPythonのプログラムコードもおまけで巻末に付録としてつけるので、今日からでも実践してイールドカーブの形状変化を観察できるようにした。

Pythonプログラムコードを動かすと下記のように米国債各年限金利のグラフとエクセルデータを自動で作成できるようにしたので、ここからイールドカーブの形状変化を観察することができる。

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では解説に移ろうと思う。

①【ベアスティープ】

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