【コピペでOK】短期金融市場の安定性を測るCPとTbillの利回り差をエクセルで自動出力するPythonコード

2022年の株式市場は全体として先進各国の強烈な利上げによって景気が大きく落ち込むのではないかとおびえて株価が下落したり、2021年に大きくバブった銘柄が暴落した、かなり厳しい年となった。

利上げをしていった影響がどこに出ているかというと、下記グラフを見てもらいたい。

【CP-Tbillの利回り差のチャート(1998年~2022年)】

上記はコマーシャルペーパー(CP)と呼ばれる大企業が短期的な資金調達をするための社債の利回りと、米国短期国債(Tbill)の利回り差を表示したもので、ようはリスク資産と無リスク資産の利回りを比較しており、どれだけリスク資産にプレミアムが要求されているのかを確認することができる。
この利回り差が拡大すればするほど、CPがTbillに比べて高利回りでないと企業が資金調達できないことを意味しているわけで、拡大している時はまず例外なくリスク資産全体が弱く推移することになる。

2022年の相場は下記CP-Tbill利回り差を見ていただいてもわかるが、利上げにおびえる形で企業ファンディングに支障が起こるレベルでCP利回りがTbillに対して上昇しているのが見てわかると思う。

【CP-Tbillの利回り差のチャート(2021年1月~2023年1月)】

このデータを追っていれば、米国企業が順調に資金調達できているのかどうか・短期金融市場が株価に影響を与える可能性があるのか考えるヒントになる。
今回はこのデータがPythonで作成することができるので、誰でもコピペすればすぐに上記グラフを作成するためのエクセルデータを作成できるコードを作成した。

ではさっそく、今回のPythonコードはどのような形になるのか見ていきたい。

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