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ゲームの理論を株式投資に応用してみよう

ゲーム理論を株式投資に応用する方法について、初心者にもわかりやすく具体例を用いて説明します。 囚人のジレンマと株式市場株式市場における「囚人のジレンマ」の状況を考えてみましょう。 具体例: ある企業Aの株価が急落しているとします。投資家たちは以下の2つの選択肢に直面します: 株を売却する 株を保有し続ける この状況は以下のように分析できます: もし多くの投資家が売却すれば、株価はさらに下落し、売却した人は損失を最小限に抑えられます。 もし多くの投資家が保有し続けれ

    • サービスナウ(NOW) 2Q 2024

      ServiceNow Inc は昨日ニューヨーク時間午後 4 時 10 分に第 2 四半期の収益を報告し、実際の 1 株当たり利益 (EPS) は予想の 2.84 ドルに対して 3.13 ドル、収益は予想の 26 億ドルに対して 26 億ドルとなった。 ServiceNow Inc. の株価は、EPS 3.13 ドル、収益 26.3 億ドルで収益予想を上回り、第 2 四半期の素晴らしい業績を発表したことを受けて 11.9% 上昇しました。同社は、UBS、モルガン スタンレー

      • FED Monetary Policy Reportの要約 24年7月

        (出所) https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/20240705_mprfullreport.pdf インフレと金融政策 インフレは2023年に大幅に鈍化し、2024年も緩やかながら改善傾向にあるものの、依然としてFRBが目標とする2%を上回っています。個人消費支出(PCE)価格指数は5月時点で前年比2.6%の上昇と、ピーク時(2022年6月)の7.1%からは大幅に低下しましたが、依然として目標を上回ってい

        • FMC Corporation: 持続可能な農業のための革新的なソリューションを提供する企業

          企業概要 FMC Corporationは、農業科学分野において世界をリードする企業であり、食糧、飼料、繊維、燃料の増産を支援する革新的なソリューションを提供しています。同社は、生物学的製剤、作物栄養、デジタルおよび精密農業を含む幅広い製品ポートフォリオを有しており、生産者、作物アドバイザー、芝生および害虫管理の専門家が、環境に配慮しながら経済的に最も困難な課題に対処できるよう支援しています。世界100カ所以上の拠点に約6,200人の従業員を擁し、地球にとってより良い除草剤

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        • Investments Diary
          21本

        記事

          決算発表前のブラックアウト期間

          ブラックアウト期間の概要 ブラックアウト期間とは、企業が重要な情報を開示する前後に、その企業の関係者(役員、従業員など)が自社株の売買を制限される期間のことです。特に、決算発表前のブラックアウト期間は、インサイダー取引を防止し、市場の公正さを保つために重要な役割を果たします。 なぜ決算発表前にブラックアウト期間があるのか? 決算発表は、企業の業績や将来の見通しに関する重要な情報を市場に提供する機会です。この情報を利用して、関係者が事前に自社株を売買すれば、不当な利益を得

          決算発表前のブラックアウト期間

          アファーム株急騰から読み解くアメリカ経済と市場の行方

          アファーム株の急騰は、いくつかの要因が複合的に作用した結果と考えられます。以下、詳細に解説します。 アファーム株急騰の背景 アファームは、後払い(BNPL)決済サービスを提供する企業です。その株価急騰の背景には、以下の要因が考えられます。 インフレと金利動向: 最大金利到達により利上げの可能性がゼロになったことで、市場の不確実性が低下し、投資家のリスク選好度が高まりました。特に、高成長が期待されるテクノロジーセクターへの資金流入が顕著であり、アファームもその恩恵を受けた

          アファーム株急騰から読み解くアメリカ経済と市場の行方

          Cadence Design Systems Inc.とNVIDIAの関係性:AI半導体ブームを支える舞台裏

          Cadence Design Systems Inc.(ケイデンス・デザイン・システムズ)は、半導体設計ソフトウェアの大手企業です。NVIDIA(エヌビディア)は、AIやグラフィックス処理に特化した半導体メーカーとして広く知られています。一見すると異なる分野の企業に見えますが、実は両社は深く関わっており、AI半導体ブームを支える重要な役割を担っています。 CadenceのEDAツール:半導体設計の基盤 Cadenceの主力製品は、EDA(Electronic Design

          Cadence Design Systems Inc.とNVIDIAの関係性:AI半導体ブームを支える舞台裏

          レッドブックインデックス,NAAIM インデックスの紹介

          レッドブックインデックス:Redbook Same-Store Sales Index (SSI) NAAIM インデックス:NAAIM Exposure Index

          レッドブックインデックス,NAAIM インデックスの紹介

          ウォルマート Q2FY23

          ティッカーシンボル:WMT EPSは予想1.71ドルに対して結果1.81ドル、 売上高は予想1,602.2億ドルに対して結果1,616億ドル、前年同期比+5.7% 既存店売上高は6.4%上昇 eコマースは24%増、ピックアップ&デリバリーが牽引。 グロスマージンレシオ(粗利益率)は50bpsの上昇 Q3FY23のガイダンス: EPS予想1.49ドルに対して1.45~1.50ドル 売上高は1.572億ドルに対して1,574億ドルが提示されました。 FY24 通年のガイダ

          ウォルマート Q2FY23

          スーパーマイクロコンピュータ Q4FY23

          ティッカーシンボル:SMCI EPS予想2.91ドルに対して結果3.51ドル 売上高は予想19.8億ドルに対して結果21.8億ドル、前年同期比+33.6% Q1FY24ガイダンス、 EPSは予想3.21ドルに対して2.75~3.50ドル 売上高は予想22億ドルに対し19~22億ドルとほぼ横ばいのガイダンスを発表。 FY24通年の売上高ガイダンスは、予想98.8億対して結果95億~105億ドルが提示されました。 株価はこれを受けて22%下落しています。

          スーパーマイクロコンピュータ Q4FY23

          DVN,PXD,MPC,XOM:特徴と強み

          デボン・エナジー・コーポレーション (DVN): P/E:8, Mkt Cap:32.53Bil, Shares640.7Mil, Funds:40%,RS Rating:20 上流 特徴と強み: デボン・エナジーは、石油・ガスの探鉱・生産から精製・販売までの一連のプロセスを手掛けており、エネルギー産業全体にわたって幅広い活動を展開しています。特に以下の点が強みとされます。 多様な資産: デボンはアメリカ国内外で多様な石油・ガス資産を所有しており、これによりリスクを分散し

          DVN,PXD,MPC,XOM:特徴と強み

          イーライリリー Q2FY23決算

          ティッカーシンボル:LLY EPSは予想1.98ドルに対して結果2.11ドル 売上高は予想75.8億ドルに対して結果83.1億ドル、前年同期比+28.1% ・糖尿病治療薬トルリシティの全世界売上高は18.1億ドル、前年同期比‐5% ・がん細胞が増えることを抑える経口分子標的薬ベージニオの全世界売上高 は9.27億ドル、前年同期比+57% ・選択的SGLT2阻害剤であるジャディアンスの全世界売上高は6.68億ドル、前年同期比+45% ・乾癬治療薬トルツの全世界売上高は7.39

          イーライリリー Q2FY23決算

          ゴルディロクス相場(上昇トレンド)におけるリスク・チェック

          岡崎良介さんのセミナーのまとめです。 出所: ①5年、10年:期待インフレ率の推移(%)  期待インフレ率=名目金利-実質金利: ・2.0~2.5%のレンジいるか ・ヘッジファンドは毎日チェックしている。 5-Year Breakeven Inflation Rate (T5YIE) 10-Year Breakeven Inflation Rate (T10YIE) ②米国VIX指数の推移(2y=2年間平均値): ・VIX指数が低位にあるかどうか確認しておく。  急激

          ゴルディロクス相場(上昇トレンド)におけるリスク・チェック

          オン・セミコンダクター(ON) Q2FY23決算

          オン・セミコンダクター(ON)が第2四半期決算を発表しています。 EPSは予想$1.21に対して結果$1.29でした。 売上高は予想20.2億ドルに対して結果20.9億ドル、前年同期比ー0.5%でした。 第3四半期EPSガイダンス予想$1.21に対して結果$1.27から$1.41、売上高は予想20.6億ドルに対して結果20.95億ドルから21.95億ドルでした。 自動車部門の売上高は前期比8%増となり、初めて10億ドルを突破しました。 健全な自動車用需要に加え、産業

          オン・セミコンダクター(ON) Q2FY23決算

          とっても簡単!FY23 4Qマイクロソフト決算から学ぶ売上高ガイダンス確認方法

          GAFAMの一つとして知られるマイクロソフトの決算結果は米国株投資を進めるうえで、必ず確認しておきたい内容だと思います。 ガイダンスを出す出さないなど企業ごとに異なりますが、このマイクロソフトについては、毎回カンファレンスコールでガイダンスを提示しています。 そこで、このカンファレンスコールから数字を拾う方法について、確認しておきたいと思います。 マイクロソフトはカンファレンスコールの文字起こしをWord形式でダウンロードできるようにしてくれています。 これなら英語が聞き

          とっても簡単!FY23 4Qマイクロソフト決算から学ぶ売上高ガイダンス確認方法

          OPEC月報2023年7月

          ◆世界経済 2023年の世界経済成長率は2.6%でほぼ横ばい、2024年の経済成長率も当初予想では2.5%と予想されている。 米国の2023年の経済成長率は1.4%に若干上方修正され、次いで2024年の経済成長率は0.7%となる。 ユーロ圏の2023年の経済成長率は0.7%に若干下方修正され、2024年の成長率は0.8%と予想される。 日本の2023年の経済成長率は1.1%にわずかに上方修正され、2024年の成長率は1.0%と予測される。 中国の2023年の経済成長率は5.2

          OPEC月報2023年7月