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決算発表前のブラックアウト期間

ブラックアウト期間の概要 ブラックアウト期間とは、企業が重要な情報を開示する前後に、その企業の関係者(役員、従業員など)が自社株の売買を制限される期間のことです。特に、決算発表前のブラックアウト期間は、インサイダー取引を防止し、市場の公正さを保つために重要な役割を果たします。 なぜ決算発表前にブラックアウト期間があるのか? 決算発表は、企業の業績や将来の見通しに関する重要な情報を市場に提供する機会です。この情報を利用して、関係者が事前に自社株を売買すれば、不当な利益を得

    • アファーム株急騰から読み解くアメリカ経済と市場の行方

      アファーム株の急騰は、いくつかの要因が複合的に作用した結果と考えられます。以下、詳細に解説します。 アファーム株急騰の背景 アファームは、後払い(BNPL)決済サービスを提供する企業です。その株価急騰の背景には、以下の要因が考えられます。 インフレと金利動向: 最大金利到達により利上げの可能性がゼロになったことで、市場の不確実性が低下し、投資家のリスク選好度が高まりました。特に、高成長が期待されるテクノロジーセクターへの資金流入が顕著であり、アファームもその恩恵を受けた

      • Cadence Design Systems Inc.とNVIDIAの関係性:AI半導体ブームを支える舞台裏

        Cadence Design Systems Inc.(ケイデンス・デザイン・システムズ)は、半導体設計ソフトウェアの大手企業です。NVIDIA(エヌビディア)は、AIやグラフィックス処理に特化した半導体メーカーとして広く知られています。一見すると異なる分野の企業に見えますが、実は両社は深く関わっており、AI半導体ブームを支える重要な役割を担っています。 CadenceのEDAツール:半導体設計の基盤 Cadenceの主力製品は、EDA(Electronic Design

        • レッドブックインデックス,NAAIM インデックスの紹介

          レッドブックインデックス:Redbook Same-Store Sales Index (SSI) NAAIM インデックス:NAAIM Exposure Index

        決算発表前のブラックアウト期間

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        • Investments Diary
          17本

        記事

          ウォルマート Q2FY23

          ティッカーシンボル:WMT EPSは予想1.71ドルに対して結果1.81ドル、 売上高は予想1,602.2億ドルに対して結果1,616億ドル、前年同期比+5.7% 既存店売上高は6.4%上昇 eコマースは24%増、ピックアップ&デリバリーが牽引。 グロスマージンレシオ(粗利益率)は50bpsの上昇 Q3FY23のガイダンス: EPS予想1.49ドルに対して1.45~1.50ドル 売上高は1.572億ドルに対して1,574億ドルが提示されました。 FY24 通年のガイダ

          ウォルマート Q2FY23

          スーパーマイクロコンピュータ Q4FY23

          ティッカーシンボル:SMCI EPS予想2.91ドルに対して結果3.51ドル 売上高は予想19.8億ドルに対して結果21.8億ドル、前年同期比+33.6% Q1FY24ガイダンス、 EPSは予想3.21ドルに対して2.75~3.50ドル 売上高は予想22億ドルに対し19~22億ドルとほぼ横ばいのガイダンスを発表。 FY24通年の売上高ガイダンスは、予想98.8億対して結果95億~105億ドルが提示されました。 株価はこれを受けて22%下落しています。

          スーパーマイクロコンピュータ Q4FY23

          DVN,PXD,MPC,XOM:特徴と強み

          デボン・エナジー・コーポレーション (DVN): P/E:8, Mkt Cap:32.53Bil, Shares640.7Mil, Funds:40%,RS Rating:20 上流 特徴と強み: デボン・エナジーは、石油・ガスの探鉱・生産から精製・販売までの一連のプロセスを手掛けており、エネルギー産業全体にわたって幅広い活動を展開しています。特に以下の点が強みとされます。 多様な資産: デボンはアメリカ国内外で多様な石油・ガス資産を所有しており、これによりリスクを分散し

          DVN,PXD,MPC,XOM:特徴と強み

          イーライリリー Q2FY23決算

          ティッカーシンボル:LLY EPSは予想1.98ドルに対して結果2.11ドル 売上高は予想75.8億ドルに対して結果83.1億ドル、前年同期比+28.1% ・糖尿病治療薬トルリシティの全世界売上高は18.1億ドル、前年同期比‐5% ・がん細胞が増えることを抑える経口分子標的薬ベージニオの全世界売上高 は9.27億ドル、前年同期比+57% ・選択的SGLT2阻害剤であるジャディアンスの全世界売上高は6.68億ドル、前年同期比+45% ・乾癬治療薬トルツの全世界売上高は7.39

          イーライリリー Q2FY23決算

          ゴルディロクス相場(上昇トレンド)におけるリスク・チェック

          岡崎良介さんのセミナーのまとめです。 出所: ①5年、10年:期待インフレ率の推移(%)  期待インフレ率=名目金利-実質金利: ・2.0~2.5%のレンジいるか ・ヘッジファンドは毎日チェックしている。 5-Year Breakeven Inflation Rate (T5YIE) 10-Year Breakeven Inflation Rate (T10YIE) ②米国VIX指数の推移(2y=2年間平均値): ・VIX指数が低位にあるかどうか確認しておく。  急激

          ゴルディロクス相場(上昇トレンド)におけるリスク・チェック

          オン・セミコンダクター(ON) Q2FY23決算

          オン・セミコンダクター(ON)が第2四半期決算を発表しています。 EPSは予想$1.21に対して結果$1.29でした。 売上高は予想20.2億ドルに対して結果20.9億ドル、前年同期比ー0.5%でした。 第3四半期EPSガイダンス予想$1.21に対して結果$1.27から$1.41、売上高は予想20.6億ドルに対して結果20.95億ドルから21.95億ドルでした。 自動車部門の売上高は前期比8%増となり、初めて10億ドルを突破しました。 健全な自動車用需要に加え、産業

          オン・セミコンダクター(ON) Q2FY23決算

          とっても簡単!FY23 4Qマイクロソフト決算から学ぶ売上高ガイダンス確認方法

          GAFAMの一つとして知られるマイクロソフトの決算結果は米国株投資を進めるうえで、必ず確認しておきたい内容だと思います。 ガイダンスを出す出さないなど企業ごとに異なりますが、このマイクロソフトについては、毎回カンファレンスコールでガイダンスを提示しています。 そこで、このカンファレンスコールから数字を拾う方法について、確認しておきたいと思います。 マイクロソフトはカンファレンスコールの文字起こしをWord形式でダウンロードできるようにしてくれています。 これなら英語が聞き

          とっても簡単!FY23 4Qマイクロソフト決算から学ぶ売上高ガイダンス確認方法

          OPEC月報2023年7月

          ◆世界経済 2023年の世界経済成長率は2.6%でほぼ横ばい、2024年の経済成長率も当初予想では2.5%と予想されている。 米国の2023年の経済成長率は1.4%に若干上方修正され、次いで2024年の経済成長率は0.7%となる。 ユーロ圏の2023年の経済成長率は0.7%に若干下方修正され、2024年の成長率は0.8%と予想される。 日本の2023年の経済成長率は1.1%にわずかに上方修正され、2024年の成長率は1.0%と予測される。 中国の2023年の経済成長率は5.2

          OPEC月報2023年7月

          ヘレン・オブ・トロイ(HELE) 2024年度第1四半期決算 EPS、売上高はOK,ガイダンスは×

          ヘレン・オブ・トロイ(HELE)は、OXO、Hydro Flask、Osprey、Vicks、Braun、Honeywell、PUR、Hot Tools、Drybarなど、認知度が高く広く信頼されているブランドの多様なポートフォリオを通じて、顧客に独創的な製品とソリューションを提供する世界有数の消費財企業です。 EPSは予想1.67ドルに対して結果1.94ドルであり、予想を16.2%上回りました。 売上高は予想465.36Mドルに対して結果474.7Mドルであり、予想を2.

          ヘレン・オブ・トロイ(HELE) 2024年度第1四半期決算 EPS、売上高はOK,ガイダンスは×

          2023年7月7日分ファクトセットEaringsInsightまとめ

          ※この記事はファクトセット社から発行されているEaringsInsightについての要旨を個人的にまとめたものです。投資助言ではありません。 ◆主な分析 ・利益 ファクトセットによると2023年第2四半期のS&P500指数は、-7.2%の減益が予想されています。仮にこのとおりの減益率となった場合、S&P500指数は2020年第2四半期(-31.6%)以来の大幅減益となります。 ・EPSガイダンス 2023年第2四半期について、S&P500構成銘柄のうち67社がマイナスのガ

          2023年7月7日分ファクトセットEaringsInsightまとめ

          2023年6月30日分ファクトセットレポートまとめ

          以下の内容は、2023年6月30日発行のEaringsInsightの中から個人的におもしろいと思ったところをまとめたものになります。投資アドバイスや推奨ではありません。 ◆S&P500のフォーワードPER  現在のS&P500フォーワードPERは18.9です。これは5年平均の18.6、10年平均17.4を上回っています。 ◆2023年第2四半期について  2023年第2四半期のS&P500種指数は-6.8%の減益を予想がされています。仮に-6.8%が実際の減益幅となった

          2023年6月30日分ファクトセットレポートまとめ

          2023年6月9日分ファクトセットレポートまとめ

          現在までの2023年第1四半期のS&P500構成銘柄の減益率は-2.1%です。 2023年第1四半期において、S&P500企業の78%がEPS予想をクリア、75%が売上高予想をクリアしています。 S&P 500の向こう12か月のPERは18.5です。このPERは5年平均18.6を下回っていますが、10年平均17.3を上回っています。 2023年第2四半期について、S&P500の66社がマイナスのEPSガイダンスを、S&P500の44社がプラスのEPSガイダンスを発表しまし

          2023年6月9日分ファクトセットレポートまとめ