コロナ解決後の日本の組織のあるべき姿

記述の背景
今回のコロナ騒動で日本の組織の脆弱性が明らかになった。
今回のコロナの問題解決は優秀な特殊集団で固め時間と物資が乏しくなって最後は体力負けしてしまっている。プラットフォーム、オープンシステムとか、check in/check outみたいな参加型のシステムでないと巨大な出来事には対応が難しい。
従来の政治や完了プロセスそのものが全く意味を持たないし、今後の様々な気候変動や、人類の課題に対して対応できる能力を持たないことがわかった。
このままでは、早晩日本というシステムが意味を持たなくなる。
また、日本の人々の生活を守ることは極めて困難ということがわかった。

今後の巨大問題に対してどのように対応して行かなければならないかをメモとして残しておく。

なぜそう思ったのか?
私はシリコンバレーの成長期に当時としては最も巨大なシステムを数百人で急速に開発を行ったことがある。開発における問題の発生は数万件に及んだが、下記の手法のおかげで、多くの人々の入れ替えがあったにもかかわらず、最終的な解決して商品を送り出すことができた。

またそのシステムが今日のITの基本システムとなっている。
このプロセスはシリコンバレーの企業たちが当たり前に使っていて世界をITに君臨しているシステムそのものである。

今回の厚生省の対応を見ているうちに、我々の政治機構は意味をなしてないことに気がついた。同時に、それを非難している多くの組織も所詮は同様に古いシステムに依存しており今後の問題を解決するためには役に立たない。
つまりわれわれは八方塞がりである。

今回のメモが今後の問題可決の時に少しでも参考になればと残すことにした。

以下に書いてあることは非常にシンプルであり、なんだということだが、オープンなプラットフォームを作って、多数のエキスパートが必要な役割を担いながら参加することで迅速かつ無理なく対応できる。

必要な情報を開くこと、その情報がベースとなって、民主主義なり、コレクティブな力が動く。複雑な問題には対処するには、こういう力なくして、全体統制だけではあっといまに限界がきている。


あるべき未来

問題解決のプロセス

1. 問題発生
問題があれば要求オープンにする。問題を提出する。
問題のデータをある程度分類して助けてほしい側の優先順位で記録する。
(問題毎に:人、事象、場所、時間、緊急度)

2. 問題解決の分類管理
情報を検証する。情報が十分でない場合は、問い合わせて埋める
データに優先順位を付ける
問題の性質をカテゴライズする
優先順位に従って担当組織に分散する
担当組織がない場合や緊急の場合は上位に相談する。


3. 担当組織による解決
優先順位に従ってリソースを調整して割り振る
組織メンバーに問題をオープンからアサインへ
担当はアクションを自分のものとしてチェックアウトして問題解決する。
自分の範囲での問題解決で解決できたらチェックインしてクローズする。

マネージメントはチェックインされた回答をレビューしてクローズする。あるい後工程のリソース再配置のためにオープンし直す

プロセスを支える組織に必要な事
組織図と組織を作る。
組織のメンバー要求は担当マネージメントが行う。リクルートはHuman resourceとコーディネートする。
担当マネージメントのアサインは上位マネージメントが行う。
マネージメントはピラミッドでつくるが、アーキテクト組織を横断的に作り、マネージメント構造の脆弱性をレビューしてトップに答申する。

データベースとインタフェースを作り誰でも簡単に参加できるようにする。
もちろん、使える画面の権限は役割で限られている。


他にもいろいろ成功するためには細かい話は多くある。競争があるなしのときは、エキスパートの選び方、インセンティブなどももちろん重要な要素だろう。しかし考えてほしい。どんなにすぐれたエキスパートがいても彼らは疲弊させては意味がない。これらを絶望させないためにはオープンで参加できるシステムでないと意味がない。

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