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一本の電話から

ふくしとぼうさい日記3日目です。
日々の活動であったことから思ったことを綴っています。

雨の1日。緊急事態宣言中で外に出ない1日。

電話がかかってきました。
知的障がいのある仲間のAさんから。
「もしもしー、どうしたのー?」
「あのね、みんなでダンスとかソングとか、いつやるのー?早くいきたいんだけど」
「そうかー。今、新型コロナでうつっちゃうと大変だから、3月いっぱいまでお休みにしたんだよ。楽しみにしていたのにごめんね。4月からできたらいいなと、考えてるよ。」
「あのね、みんなでコンサートすっごく楽しみにしてたんだ。やらないのわかったけど、早くみんなでできるといいね。来年も、海とかコンサートやるよね。」
「うん。やりたいよね!早くたくさんできるようになったらいいね♪Aさん体力落ちてない?」
「うん大丈夫!最近は元気だよ!」
「良かった、じゃあまたねー」
「じゃあまたみんなでねー」

逗子や葉山の知的障がいのある方を中心とした「みんなでプロジェクト」という取り組みをしています。
逗子市手をつなぐ育成会、逗子市体育協会、スポーツ推進員協議会などの皆さんと一緒にチームを作り、皆で障がいのある方の生きがいや健康作りを地域ぐるみで行っている、約9年前から始まった取り組みです。


現在参加メンバーは約30人。
土日を中心に、プロのダンサーから習うみんなでダンス、元音大の声楽の先生から歌を習うみんなでソング、卓球やボーリングなど楽しむみんなでスポーツ、アートを楽しむみんなでアート、年間行事として海水浴をするみんなで海、ハロウィン、クリスマス、そして今年新しくみんなでコンサートをしようと企画をしていました。



新型コロナの感染拡大で、季節の行事は秋のスポーツイベントに参加とクリスマスのみ、アートプログラムをこじんまりと行った以外は、4月~7月、12月~3月の通常の取り組みが全て中止となってしまいました。


オンラインの場に参加できない方はたくさんおられます。
出る機会がなくなり、体力、筋力が落ちてしまった方がたくさんおられます。

集まる機会ができない中で、自宅でできる運動のお知らせをしたり、たまに連絡したりなどしかできない…。
もどかしさを感じます。

ふくしとは、「ふ」だんの「く」らしの「し」あわせ、どなたでも幸せを感じられる普段の暮らしをひとりひとりの望むようにおくれるよう、人と社会が支えあうこと、と考えています。
災害などで奪われるふだんのくらしのしあわせは、どうしても環境が整うまでは、変化を強いられます。
少しの工夫や努力で今までどおり暮らせる方と、それができない方がいます。

逗子のある事業所では、仲間と楽しむ余暇の活動では、障がいのある方に付き添うガイドヘルパーの派遣ができないことになりました。
余暇とひとくくりしますが、その人にとって必要なことはひとりひとり違うのに、一律になしとなるのも、なんとなくもやもやしてしまいます。
ひとりひとりの安全を考えると仕方ないことですね。

一本の電話から考えるあれこれ。

我慢の時は続きます。
良い方法がないか、悩みます。
特にプログラムに来ることで生きがいや体力づくりをしていた皆さんにとって良い方法を。

またみんなで笑顔で楽しむ時間、早く来ることを願います。

#余暇活動
#健康づくり
#生きがいづくり

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