小説_『今年も夏』

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平成30年最後の夏。

そんなこと言ったって、ぼくの夏は何も変わらない。

今年もセミはうるさいし、暑くてたくさん汗をかくし、喉もすぐに乾くし、店舗のエアコンは効きすぎて寒いし、蚊に刺されてかゆいし、肌が焼けて痛い。

あとは、花火を見ることができるし、緑が綺麗だし、夏祭りも楽しい、バーベキューやキャンプも行く、海に泳ぎに行くし、地元に帰って仲間と飲むし、薄着で楽だし、きみと出会ったのも夏だった。

うん。

ぼくはやっぱり夏が好きだ。

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