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おれはいくつかの番号を書き出した。 家族の生年月日、携帯の番号。 8桁の番号は思いつかな…
その扉はシングルベッドいっぱいの大きさだった。 おれはこの扉の上に寝ていたのだ。 金庫の…
壁に手をかざすと、手が光った。 壁が光を放ち、この部屋を明るくしている。 光の発信源は外…
包み紙からA4用紙を一枚取り出した。 紙質は良い。厚く、滑らかだ。 「ここに来て何日経った…
「確かに良い案だとは思う。でもこれじゃ通せないぞ。しっかりと現状把握をしたうえで、その根…
部屋を改めてじっくりと見た。 白い壁紙には全く切れ目がない。 部屋の角も直角ではなく、曲…
目を閉じてどのくらいの時間が経っただろうか。 全く眠気が無い。 いつものおれならすぐにでも寝入ってしまうのに。 とりあえず目を開けてみるか、と思うが先ほどと変わらないビルの一室、白の壁、セラミックタイルに囲まれた自分がいるのではないかと不安になる。 これが夢なら寝て、また起きたら自分の部屋だ……。 だが思考の繰り返しによって眠気は遠ざかった。 おれは勇気を出して目を開けた。 明るい室内、白い壁、セラミックタイル。 何も変わっていない。 この部屋にはベッドだけ
朝起きると知らない部屋にいた。 でもベッドは同じだ。布団もまくらも同じ。 部屋は違う。ビ…