シェア
おれはいくつかの番号を書き出した。 家族の生年月日、携帯の番号。 8桁の番号は思いつかな…
おれはタッチパネル式のボタンをみつめていた。 「いったい何の数字を入力すればいいんだ」 …
その扉はシングルベッドいっぱいの大きさだった。 おれはこの扉の上に寝ていたのだ。 金庫の…
壁に手をかざすと、手が光った。 壁が光を放ち、この部屋を明るくしている。 光の発信源は外…
包み紙からA4用紙を一枚取り出した。 紙質は良い。厚く、滑らかだ。 「ここに来て何日経った…
「確かに良い案だとは思う。でもこれじゃ通せないぞ。しっかりと現状把握をしたうえで、その根…
部屋を改めてじっくりと見た。 白い壁紙には全く切れ目がない。 部屋の角も直角ではなく、曲線になっている。 この部屋には角がない。 四角い部屋ではあるが、つなぎ目の部分は緩やかに曲がっている。 こんな部屋見たことが無い。 曲線に沿って、手を這わせてみるが、ただ壁が続いているだけだ。 叩いても乾いたコンクリートの音が鳴るだけだ。 「なんだよこれ!」 おれはわけも分からず叫んだ。 でも何も起きなかった。 おれは白い壁に肩を先頭にしてタックルした。 肩を強打し
ベッドから降りると床の冷たさが足元から伝わってきた。 スリッパもこの部屋には無い。 立っ…
目を閉じてどのくらいの時間が経っただろうか。 全く眠気が無い。 いつものおれならすぐにで…
朝起きると知らない部屋にいた。 でもベッドは同じだ。布団もまくらも同じ。 部屋は違う。ビ…