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食事の感謝が、テ・デウムだった件。

自分はクリスチャンなので、食事のときには神への感謝の歌を歌う。

いくつか歌詞があって、食前も食後も歌う。

こういう歌詞のがある。食後に歌うやつだ。

わが肉とともに 霊をもやしない
いよよみいくさを 戦わせたまえ

この歌詞をいろんなチューン(曲)にのせて歌うんだけど、どのチューンを選ぶかはひとによって好みがある。

10年くらい前のこと。出先で時間を調整するために四谷のイグナチオ教会の夕方のミサに連なったことがあった。カトリック聖歌集から「テ・デウム」が歌われたんだけど、なんとその曲は自分がよく食後の感謝で歌うチューンだった。

テ・デウムって、ミラノの司教の聖アンブロシウスが友人の洗礼式で即興で歌って、それがあまりに素晴らしかったものだから、そのあと千六百年以上にわたり祝祭日に必ず歌われる歌として、いろんなチューンにのせて歌われてきた。

その「テ・デウム」のためにオーストリアで作られたチューンのひとつを、どういうわけだかうちの教会(プロテスタント)では食後の感謝の歌の曲として使っていた、というわけなんだねー。。。

今日の聖書の言葉。

指揮者によって。ムトラベンに合わせて。賛歌。ダビデの詩。
わたしは心を尽くして主に感謝をささげ
驚くべき御業をすべて語り伝えよう。
詩編 9:1-2 新共同訳

神を賛美する歌詞にいろいろなチューンをつけて歌うということは、旧約聖書の時代からずーっとおこなわれてきた。

旧約聖書の詩編は、エルサレムの神殿で合唱隊が毎日うたった讃美歌を収録したものなんだけど、そこには歌うに際しての指示がついてる。

この詩編第9編は、詩人王ダビデが歌詞を書いたもの。これをムトラベンという名のチューンにのせて歌え、と指示されていて、しかも「指揮者によって」とあるので、指揮者が出すタイミングに合わせないといけないような、けっこうテクニカルな歌だったみたい。

クリスチャンは礼拝でいろんな讃美歌を歌うけれど、おなじ歌詞をちがうチューンで歌えるというのもひとつの醍醐味。チューンがちがうと、おなじ歌詞なのに雰囲気がガラっと変わる。

自分が属している合唱隊でも、ファニー・クロスビーが歌詞を書いた「主なる神にさかえあれ」(To God be the glory, great things) をつい最近、あたらしいチューンでうたった。もちろん、コロナ禍なので、あつまっての練習や収録はできない。そこで、それぞれが自撮りしたデータを編集者にたのんで「合唱」になるようまとめてもらった。

下のYouTubeで見てみてください。とても楽しい雰囲気の曲になりました。よかったらチャンネル登録もよろしくお願いします。

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