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試練、祝福、試練、祝福。。。

試練と、祝福が、交互にやってくる。

ずっと試練がつづくわけではない。ずっと祝福がつづくわけでもない。

試練に遭うと、すこし遅れて、祝福が追いついてくる。逆に、祝福に安堵していると、かならず試練が追いついてくる。

試練と祝福のあいだを、行ったり来たり。。。

今日の聖書の言葉。

あなたが水の中を過ぎるとき、 わたしはあなたと共におる。 川の中を過ぎるとき、 水はあなたの上にあふれることがない。 あなたが火の中を行くとき、焼かれることもなく、 炎もあなたに燃えつくことがない。
イザヤ書 43:2 口語訳

今日の聖書は、試練が来ない、とは言ってないんだよね。。。

試練が来ても、守られる、と約束しているんだ。

自分が遠軽という小さな町に赴任していたとき、よく「試される大地、北海道」というフレーズを耳にした。

ほんと、北海道って、試練と祝福の絶妙なコンビネーションで生まれた国だと思う。

遠軽というのは、アイヌの言葉でエンガルシペ(見晴らしの良い場所)から来ている。その名のとおり、すばらしい眺めを楽しめる「瞰望岩」という巨大な岩が、まんなかに鎮座している。

その土地に、キリスト教大学を建設しよう、という遠大なビジョンをかかげて、開拓団が入植した。明治30年のことだ。農場をつくり、作物を育て、収益を出し、それをもとに大学を建設する、というプランだった。

ところが翌年、洪水で農場が流され、望みを失った開拓団の多くは、逃げるように故郷に帰ってしまった。でも、少数の人たちは、復活のキリストを信じて、踏みとどまった。

そこから遠軽の町のあゆみがスタートし、やがてハッカの栽培で繁栄時代を迎えた。踏みとどまった人々は、救世軍遠軽小隊(キリスト教会)を設立し、ブラスバンドが結成された。。。試練に祝福が追いついた!

しかし、第二次世界大戦になると、イギリスに本部を置く救世軍は、敵の宗教とみなされ、活動は下火になった。ブラスバンドの楽器は、納屋にしまわれ、ホコリをかぶり、忘れられて行った。。。祝福に試練が追いついた。

戦後、たまたまひとりの高校生が、納屋のなかの楽器を発見し、それを借り受けて、演奏をはじめた。こうして遠軽高校吹奏楽局が誕生した。

歴代の指導者に恵まれた遠軽高校吹奏楽局は、北海道吹奏楽コンクールで29年連続金賞というレコードを更新し続けている。そして、昨年の12月、ニュージーランドの救世軍ウエリントン・シタデル・バンドと遠軽高校吹奏楽局の合同コンサートが実現した。。。祝福に祝福が重なった。

そこにきて、今年のコロナ禍。世界のあらゆるブラスバンドが活動休止を余儀なくされた。9月以降に徐々に再開されていたところで、いま、ふたたび感染者数が増えてきている。。。祝福に試練が追いついたかのようだ。

でも、わたしたちは知っている。いま、試練のなかにあるけれど、かならず祝福が追いついてくることを。そのとき、わたしたちは、予想もしなかったような、すばらしい出来事が起きてくるのを、見るだろう。それは、聖書が約束し、歴史が証ししていることなんだ。


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