ウィズコロナ時代の信仰④
コロナ禍にあって、いろいろ恐ろしい情報が入って来るので、不安になりますね。イギリスでは、厳しいロックダウンにもかかわらず、一日の死者が1500人を超えました。同じように厳しいロックダウンを行っているドイツでも、一日の死者が1000人を超え、政府は、不織布マスクではなく医療用マスクを着用するよう市民に義務付けました。
恐ろしい情報を入れないためには、テレビを見ない、ネットを開かない、スマホに手を触れない、という情報遮断という方法があります。でも、それだと世の中の動きから隔離されてしまいますよね。
恐ろしい情報を目にしながらも、わたしたちは、恐れから解放されることが可能です。今日はその方法を聖書から見て行きましょう。
恐れを締め出すには、心に愛を入れれば良いのです。なぜなら、「完全な愛は恐れを締め出します」
完全な愛とは、条件に左右されない愛、ということですね。あなたが忠実に~をしたら愛してあげましょう。これは、条件付きの愛です。
しかし、完全な愛は、~にもかかわらずの愛、です。あなたがどんな状態であっても、変わることなく愛してくれる愛というのは、実は、この世界に、ひとつしかありません。それは、イエス・キリストの十字架と復活を通してあらわされた神の愛です。
神は、あなたが罪人である「にもかかわらず」あなたを愛して、イエスの十字架により、あなたの罪を赦し、永遠の命を与えてくださいました。その愛は、無条件かつ無償で与えられています。聖書は、神の愛で心を満たしなさい。そうすれば、恐れを締め出すことができる、と言っています。
どうやったら、神の愛を心に入れることができるのでしょうか? それは、「イエスが神の子であることを公に言い表す」ことによって、です。
公に言い表す、とは、声に出して言う、ということです。思い切って、声に出して、言ってみましょう。「イエスさま、あなたは神のひとり子、救い主です!」 声に出して言い表した瞬間、あなたは、神の中に入ります。同時に、神もあなたの中に入って来てくださいます。
「神がその人の内にとどまり、その人も神の内にとどまる」と言われているように、これは、二重入れ子の状態、神学的にはペリコレーシスと呼ばれる状態です。あなたは神の中におり、神はあなたの中にいるので、この密接な結合状態から、だれもあなたを引き離すことが出来ません。
自分が神の中に入り、神が自分の中に入ってくださるという、二重入れ子の状態は、どのように実現しているのでしょうか? それは、聖霊によって実現しているのです。
聖霊は、神の霊であり、イエスの御霊でもあります。創世記を見ると、天地創造の時に働いていたのは、聖霊です。「神の霊が水のおもてを動いていた」(創世記1:2) 聖霊は、世界のすべての生きものに命を与えている存在です。父なる神は、神です。イエスさまも、神です。それだけではありません。聖霊もまた、神です。
あなたが、「イエスは神の子です!」と声に出して告白した瞬間、聖霊があなたを包みます。また、聖霊があなたの中に入り、あなたを満たしてくださいます。そのようにして、あなたは神とひとつに結ばれるのです。
聖霊に満たされるとき、あなたは神の愛で満たされます。ローマ5:5に「わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれている」とある通りです。
心が神の愛で満たされると、心から恐れが締め出されます。それは、消極的な面です。しかし、それだけではありません。積極的な面があります。それは、あなたの心が聖霊で満たされると、あなたは他の人を愛することができるようになる、ということです。あなたが短気であっても、あなたの心の中に宿ってくださる聖霊が、内側からあなたを動かし、あなたを変えて、あなたが他の人を愛することができるようにしてくださるからです。
もし自分の努力で他の人を愛さなければならないとしたら、なんと大変なことでしょうか。それは「自分の髪の毛をひっぱって空に浮かぼうとするようなものだ」とC.S.ルイスは言いました。つまり、不可能だ、ということです。
しかし、まず最初に、神が、わたしたちを愛してくださったのです。神は無限に、かぎりなく、永遠に、どこまでも、わたしたちを愛してくださいます。
ある男の子が、小さな飴玉をなめながら、そして、ポケットにはもう余分の飴玉が無いことを心配しながら、家に帰って来ました。家に入ると、男の子はびっくりして、ポカンと口を開け、口の中から飴玉を落としてしまいました。どうしてだと思いますか? テーブルの上に、見たこともないほど大きなデコレーションケーキが置いてあったからです。今日は男の子の誕生日だったのです。男の子は床に落ちた飴玉のことを忘れてしまいました。
無限にわたしたちを愛してくださる神の愛は、この宇宙よりも大きいです。その愛は、わたしたちの心を満たして有り余るほどに十分なのです。
今日の結論は、「互いに愛し合いましょう」ということです。
イエスを神の子と告白し、聖霊に満たされ、神の愛に満たされているわたしたちは、この世界がどんな状態になったとしても、恐れることなく、互いに愛し合うことができるのです。
なぜなら、愛は神から出るもので、わたしたちは神の愛に満たされ、神から生まれ、神を知っている者だからです。感謝して、神に祈りましょう。
祈り
「イエスさま、あなたは神の子、救い主です」 わたしたちは、何度でも声に出してそのように告白し、神の臨在の中に入り、また、神の愛で心を満たされることができますから、ありがとうございます! わたしたちは、いろいろと恐ろしいこと、不安を覚えることを、耳にしたり目にしたりしますが、心を聖霊で満たされ、神の愛で満たされ、その愛によって動かされて、お互いがお互いを愛し合って生きることができますように。そして、このコロナ禍にあっても、愛によって勝利することができますように! イエスの御名によってお祈りいたします。アーメン
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