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歯列矯正の方法

はじめに


こんにちは。今回は初テーマ、「歯列矯正」に関するお話をします。

このコロナ禍でマスクをする機会が増え、その間に歯列矯正を済ませてしまいたいという方は多かったようですね!
まもなくマスク期間は終わる気配がしていますが、まだまだ矯正をしたいという方はいるでしょう!ということで、歯列矯正にはどのような方法があるのか、そのメリット・デメリットを説明していきます

コチラのブログでもお読みいただけますので、遊びにいらしてください!↓


歯列矯正の方法

歯列矯正には大きく分けて以下の方法があります。
・表側矯正
・裏側矯正
・ハーフリンガル
・部分矯正
・小児矯正
・マウスピース矯正
・外科矯正

一つ一つ見ていきましょう。


・表側矯正
一番オーソドックスな矯正方法になります。歯の表側(唇側、頬側)にブラケットと呼ばれる装置を付け、そこにワイヤーを通したりゴムをかけたりすることで歯に力をかけ、歯を動かしていく方法です。

メリットとしては、ほぼ全ケースに適応できること、歯医者側がワイヤーの操作がしやすいの装置が外れたりなどのトラブルが少ないことが挙げられます。
デメリットとしては、表側に装置をつけるため、装置が目立ってしまうこと、唇に口内炎ができやすいこと、歯磨きが難しいことが挙げられます。


出典:httpswww.mejiro-mariadc.comorthodontic


・裏側矯正
歯の裏側に装置を付けてワイヤーを通すことで歯に力をかけ、歯を動かしていく方法になります。

歯の裏側に装置をつけるため、前からは装置が見えませんから目立たないことが最大のメリットとなります。
しかし、表側と比べると装置と歯の接着面積が小さいため、装置がとても外れやすいです。また、それにともなって使用できるワイヤーの太さも細いため、治療に時間がかかります。さらに、前歯の噛み合わせが深い方などはそもそも裏側に装置を付けることができないため、適応症例が限られるというデメリットもあります。
そして治療に手間がかかるため、費用も矯正の中でもかなり高額になります。


出典:httpsebis888.comlingual


・ハーフリンガル
リンガルというのは「舌側」という意味で、ハーフリンガルはその名の通り半分舌側、つまり上の歯は裏側に、下の歯は表側に装置をつけるという方法です。
上の歯の裏側に装置を付けるため、裏側矯正ほどではないですが目立ちにくいというメリットがあります。また、表側矯正よりは高いですが、裏側矯正ほどの金額もかかりません。
一方、治療期間は裏側矯正と同じくらいかかります。外れやすいというデメリットもそのままです。
裏側矯正をしたいけど費用が気になるという方向けの方法といえるかもしれません。


出典:httpsmutsukado-kyousei.comblog%E5%8D%8A%E5%88%86%E8%A3%8F%E5%81%B4%E7%9F%AF%E6%AD%A3%EF%BC%88%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AB%E7%9F%AF%E6%AD%A3%EF%BC%89%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%

・部分矯正
基本的には矯正治療はすべての歯に装置をつけて歯を動かし、見た目と噛み合わせを整えていくものですが、がたがたの量が少なかったり、気になっている部分が前歯だけなどの場合は部分的に装置を付けてそこだけ矯正治療を行うという方法を取ることがあります

装置を付ける場所が少ないため、治療期間も金額も少なく抑えることができます。しかし、噛み合わせは甘い仕上がりになることも多く、患者さんの気になっている場所は前歯だけでも治療には全体に装置を付ける必要があるなど、適応ケースはあまり多くありません

・小児矯正
小児矯正は、永久歯がすべて生え変わる前に行う矯正治療全般を指します。ワイヤーを使用する矯正と異なり、取り外し可能な装置を用いることが多いです。

小児矯正の最大のメリットは、成長を利用して骨格にアプローチできるところにあります。
歯を並べるために抜歯をせずにスペースを確保したり、歯並びを悪化させるような悪い癖を取り除いたり、顎の前後的な成長をコントロールして横顔の改善を図ったりなどは小児矯正ならではです。また、費用も成人矯正よりは安く済むことがほとんどです。
しかし小児矯正をやる時期には、治療を行う患者自身はそこまで歯並びを気にしていないことが多く、親御さんが歯並びを気にしてお子さんを連れてくるというパターンが多いです。そのため、患者さんであるお子さんが治療にあまり協力的ではなかったりすると治療が思うように進まず、お金を払っている親御さんがストレスを感じてしまったりなどということがあります。また、小児矯正ではワイヤーをあまり用いないため、成人矯正ほどはきれいな歯並びにならないことは多いです。


このような装置を使うことも多いです
出典:httpswww.shimada-dental.comblogkodomokyousei20180903-102411.html


・マウスピース矯正

ワイヤーではなく、マウスピースを装着することで歯を動かしていく方法です。1週間から10日ごとに使用するマウスピースを交換し、少しずつゴールへ歯並びを近づけていくという流れで進めていきます。
透明なマウスピースを用いるため目立ちにくく、弱い力で進めていくため痛みも少ないです。

ワイヤーを用いない分楽な治療と思われがちですが、マウスピースを使用するのは患者さん本人のため、強い意志とまじめさがないと治療が進まないという側面があります(笑)。
症例というより人を選ぶ治療といえるかもしれません(笑)。


出典:httpskireilign.comblogorthodontics2706


・外科矯正
手術を併用して矯正治療を行う方法です。成人に対して、骨格にアプローチできる唯一の方法となります。

強い受け口の方や顎が極端にない方は、手術を併用することで見た目も機能も劇的に改善させることができます。また、保険適用となることも多く、費用も抑えられることが多いです。
デメリットはやはり手術を行うということで、患者さんへの負担が大きいことです。入院を要しますし、時間もかかります。また、外科矯正を行っている病院は多くないため、病院を見つけるのも少し大変かもしれません。


おわりに

というわけで、矯正治療方法とメリット・デメリットを紹介してきました。
矯正治療を考えている方はぜひ参考にしていただければと思います。

ではまた!

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