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社会福祉士会に思うこと【補足】

 以前、社会福祉士会について以下のようにつぶやいてしまいました。

「社会福祉士会に入っても意味がない」「研修の意味がない」というツイートを見かけますが、社会福祉士会を作り上げて、運営しているのも社会福祉士だということを忘れてはいけない。
そして、運営側も悩みながら、活動していくなかで「社会福祉士とは何か」と自問しています。
生意気にすみません。
【補足】社会福祉士会は、入ったから成長できるものではなく、どれだけ積極的に自分に有意義に活用していくかが大事だと思います。
だから、自分のビジョンをはっきりさせないとね。
生意気だけど。
逆に、入らなければ良かったと思うこともあります。
例えば、何でこんなに慎重になりすぎているのか不思議に思ったり、専門性の言い合いに巻き込まれそうになったり、研修に参加したけど、ふわふわしたまま、終わってしまったこともあります。
と、言っていますが、介護福祉士会も精神保健福祉士会も退会してしまった自分です。理由の一つ目は、やはり3つ入ると会費が高くて。二つ目は、その当時の職務とマッチしていなくて、自信がなかったことです。
だから、今から入るのか言うと「今は、それどころではない」と言ってしまいます。

 上記のつぶやきは、見てくれる方も反応も多かったというのが印象です。そして、コメントとしても「入ったほうが良い」「入らないほうが良い」と2つに分かれてしまいました。年齢層や経験年数までは分かりませんが…。
 ただ、社会福祉士への思いや役割が入会しているかどうかに影響しているように思います。

 また、これまでのコラムで「資格取得」について書いたことはありますが、色んな資格を持っていても「組織(〇〇会など)に所属しているかどうか」は人それぞれの立場によって変わっています。もしかして、本業が忙しすぎて入会できないか、入会することであまりいい顔をされない法人なのかもしれませんね(実際、僕もあまりいい顔をされませんでしたが、強引に入会して活動していました)。

 そもそも自分が入会したのは、社会福祉士に合格して、2年目。その当時に勤めていたNPO法人での支援員としての職務からの「逃げ」からでした。社会福祉士を取得しているのが自分1人であると同時に、法人の何でも屋さんになりつつあった自分を何とか変えたくて入りました。入った当時は、どんなものか分からず、あまり積極的に関わっていなかった気がしています。最初はビジョンがはっきりしていませんでしたが、徐々に形になっていった感じです。
 どんな活動をして、ここまできたのかということは、別のコラムで書こうと思います。 

「入会していないとできないこと」はあるのか

 ただ、社会福祉士会に入っていなかったとしても、社会福祉士として行なっている仕事内容は同じであり、分野は違えども、「福祉に何ができるのか」を考えているものだと思っています。社会福祉士だけでなく、他の専門職でも、基盤となる考え方や思いは変わらず、活動されている先輩方が多くいるのも知っています。また、基盤の中には、福祉ではない「別の資格や経験」があると思っています。いろんな視点を持つことは、デメリットではないはずです。

 社会福祉士会に入会して、経験を積んで、「成年後見人研修」などの研修を受けることができる。

 ・・・・・・・

 でも、「社会福祉士」が行うべき理由を考えてしまうと、ちょっと変な気持ちになります。

 「知識があるから」「社会的に認められているから」

 だとしたら、入会しなくてもいい?

 ○○を受けないとできないこと、なのかもしれませんが、でも、社会福祉士の中でも選別しているような気がしています。

メリット・デメリット 

 会に所属するうえでのメリットとして挙げられるのが「生涯学習」「自己研鑽」「ネットワーク(連携)づくり」「情報収集」ということがあります。逆にデメリットとしては「高額な入会金・年会費・研修費」「社会的な認知度の低さ」「会としての閉塞性」「研修の質(満足度)の低さ」が挙げられます。

 ただ、思うのは「社会が社会福祉士に何を求めているのか」が見えてこないこと。もちろん専門があるのは分かりますが、何だか「福祉ができるのは、福祉だけ」が目立ってしまっているような気がしています。
 また、社会としては「福祉の人は優しく、物静かだから、そんなに強く前に出てくることはないし、でしゃばりで、強く出てくるような人は福祉ではない」と思われているかもしれません。実際にはそんなことはなく、前にでなくては伝えられないことは、はっきり言うことで社会に貢献できて、ソーシャルアクションができると思っています。

最後に

    僕の思いとしては『社会福祉士会に入って欲しい』というのが本音ではありますが、無理して入会してほしいとは思っていません。入会するにしても、入会金や年会費、研修費もかかってくることなので、ご自分の生活や仕事のことも踏まえて考えて欲しいと思っています。ただ、入会することで、自分の視野や視点が広がる。仲間作りとは書いたけれど、良かったことも辛かったこと、工夫も失敗も知ることができる。

 自分をどれだけ成長できるか
 どれだけ悩むことができるのか
 自分の未熟さをどれだけ自覚できるか

 が入会しなければ、味わうことができない魅力だと思います。

 因みに、僕としては、差別や村八分みたいなものが社会福祉士同士では少ないのが、良いなぁとも思っています。

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