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インバウンド観光客の迷惑行為が報道されているけれど

円安の影響もあって日本はインバウンド景気で盛り上がっているようだ。

うちの次男も上野の某ドラッグストアでアルバイトをしているが、さすが上野というべきか住宅街のドラッグストアとは様相が異なり客の大半は観光客。
TAX FREEサービスも実施していて専用レジ端末も導入しているらしい。

もはや国策として観光立国をも目指しているような雰囲気があるが、果たしてそれで食っていける規模の国なのか?という心配もあるが、まぁそれは我々庶民が考えることではないけれど。

そんな海外からの観光客がお金を落としていってくれるだけならいいが、よからなぬトラブルもあちこちで起きているという報道もある。

いまどきのテレビの報道なんぞ何かしらの意図があって恣意的に運営されているであろうことは想像に難くないので、100%間に受けることはないだろうが、異文化の人々が多く集まってくるのであれば、実際それなりにトラブルというか衝突も起きているんだろう。

例えば、京都の迷惑観光客トラブルとしていくつか紹介されていた一つが八坂神社の鐘のトラブル。

外人観光客グループが神社の鐘を乱暴に叩きつけていたのを諌めた女性とトラブルになったというもの。
まぁひどい話だわな。
日本に住まうものとしては、神社の境内に一歩入った時点で何かしら厳かなものを感じて大声を出すことさえ躊躇われる。
まして鐘を乱暴に扱うなんてもってのほかだが、果たしてそれが異文化の民に通ずるのか。

いや、自分たちは異国に来ているというつもりで周りを見渡して少しだけ頭を働かせれば解ると思うがな。

舞妓パパラッチというのもあったな。

京都の舞妓さんといえば、写真撮影なんてもってのほか。
昔なら怖い人が飛んできてしばかれるなんてこともあったんじゃないか、知らんけど。
外人観光客が舞妓さんを追いかけ回してバシャバシャと写真を撮る。
ちょっと一枚いいですかぁ?
なんてしおらしいものではなく、舞妓さんが顔を伏せて避けようとしても前に回って行く手を塞いで正面からも撮りまくる。
そうした我が物顔の観光客は私道の立ち入ってはいけない場所にまで写真を撮りまくる。

もはや舐められている。
リスペクトの欠片もない。

京都のお茶屋街なんて日本人の我々だって簡単には入れない、一見さんお断りが徹底されていてそもそも敷居が高い。

もはや町内会がどうこうするレベルではなく、京都市や京都府などの自治体がもっと宣伝、周知するしかないだろう。
なんなら所轄の役所で予算をつけて(インバウンド対策はどこの所轄だろう?)観光ガイドに説明を徹底させるようなライセンス制度にするとか、まぁ色々あるだろうと思う。

同じく観光客が押し寄せる嵐山の商店街のゴミのポイ捨て問題なんかもあった。

嵐山なんて昔も観光客はそれなりにいたが、それでも厄介だったのは修学旅行生が重なる時期くらいのものだったはずだが。

まぁ確かにゴミ箱は少なすぎる。
これはインバウンド観光客に限らず困る。
嵐山などの観光地だけの話ではなくて、日本全国どこに行ってもサリン事件以来国中からゴミ箱が撤去されて、
「お、案外予算削減できてこれで良くね?」
まぁそんな感じでテロ対策なんかの名の下に自治体が胡座かいてるだけのような気もするが。
インバウンドが、とかいう前にまずはゴミ箱などはちゃんと設置して、その管理維持費に自治体レベルで観光税を設けるとかしてもいいんじゃないか。

あとは、厳重にゴミのポイ捨ても犯罪行為として取り締まる市条例とか。
軽犯罪じゃなくてちゃんと罰金を取る、逮捕する。
それもコストが相当にかかるんだろうが。

海外だと普通にそうした条例に違反したら捕まるとかあるから。
この前行った台湾もMRT(地下鉄)改札内では飲食アウトでペットボトルの水すら飲んじゃいけないのが徹底されていたから。

全体的に日本は優しすぎるんだろうな。
そして、これまではさほどインバウンド観光客の数も多くなかったから内政問題で済んでいたんだろう。
空気を読む国民だから、特別な罰則なども軽くしておいても
「みんな、ダメだからね」
て言っとくだけで、右へ倣えでみんな言うことを聞いていたのに慣れてるんだろうが、
「どうせ、罰則なんて何もないんでしょ」
とかインバウンド客には思われてるぞきっと。

まぁ、こうした迷惑外人の例を捉えて、観光客は全員が悪いなんて言うつもりもないし、どこの国にも一握りのDQNはいるんだろうが、
迎える側もこれまでみたいに呑気にしていちゃいけないんだろうな、とは思う。

<了>

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