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概念としての火野正平

相方とウォーキングしながらRadikoを聴いていた。
「ジェーン・スー 生活は踊る」

女性の皆さんは大好きですよね、ジェーン・スーさん。
相方なんて「Over The Sun」とプリントされたTシャツ着ています。
「オーバー ザ サン」=「おばさん」をもじったものらしい。

まぁ、そんなことはどうでもよくて、
その中である相談がありました。
ちなみに、この番組のコンセプトは「相談は踊る」です。
これも "Let's so dance" とかけて、リスナーからの色んな相談にジェーン・スーがバッサバッサと斬っていくというものです。

で、その相談は40代後半の女性からで、
「婚活パーティで知り合った6歳年下の男性と付き合っているのだが、彼の詳細なプロフィールが分からない、名刺をくれない、どうしたものか?」
というものでした。
毎週平日に女性の家にやってきて、食事をしてお泊りして翌日帰ってしまう、と。
だが彼の家も知らないが、「寮住まいだから」と言われ、
もっと会いたくても「忙しいから」と言われ、
細かいことを何も知らない。社員証は見せてもらったことはあるが、それ以上のことはわからない、という相談でした。

それに対するスーさんからの回答は、
相談者が20代だったら全力で止めるが、40代のいい大人の女性なのだし、
ひょっとして彼は妻帯者?とか疑っていたとしてら、それは正しい。
40代女性の勘は絶対的に当たっているもんだ。
で、その状態は男性からしたら「無料で」お気楽な付き合いが出来ている状態なんだから、本当に彼と結婚しようと考えているのであれば、そういうダラダラな付き合い方は止めたほうがいいし、ストレートに尋ねるべきだ。
だが、見方を変えれば40代女性にとっても、週に1回、好ましく思っている男性を家に呼んで、飯を食わせて、寝かせて、なんてのはそれはそれでエンタメとしてはアリじゃないか、と。(その考えが面白いが)

しかも、この彼はどうやら手慣れている。これまでにも婚活でナンパして、すぐに転がり込んで、みたいなことはあったんじゃないか、と。
そして、その際にスーさんの言葉から出た表現が
「もし、その男性が妻帯者ではなく独身者で "概念としての火野正平 "みたいなのだとしたら…」
だった。

「概念としての火野正平!!」
これほど端的に人物像を表現する言い方があるだろうか、
やっぱりジェーン・スーは天才だわ、と膝を打ちました。

火野正平さんには申し訳ないですが、一般的なイメージとしては、
「なんだか、だらしないんだけれど、女性が放っておけない、女性に滅多やたらと好かれる男」
というものです。
この相談者の彼が妻帯者でないとしたら、まさにこのイメージです。

「概念としての火野正平」
言い得て妙。素晴らしい。

他にも応用出来るんじゃないか。

「概念としての福山雅治」
イケメンなのにエロ話も板についていて気取ってない、だけどやっぱりカッコ良すぎてちょっと鼻につくけど憎めない兄キャラ男子代表、みたいな。

「概念としての藤井隆」
そんなにイケメンでもなく、一歩間違えば危ないキャラだったのに、
美人の奥さんをもらい、音楽的な才能も凄まじい、意外性男子代表、みたいな。

いや、面白い。
いくらでも出てくる。
女性版については、男性の僕が言うと問題ありそうなので控えておきます。

「概念としての○○○」
他にも面白いのがあればコメントください!

<了>

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