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下戸な孤独のグルメの行き着く先は、チェーン店?

今夜は家族が全員予定が入っていて夕食を1人で取ることになった。

ちょうど都合よくというか、自分も夕方の来客があったので、勤務先のオフィスを出るのが18:30を過ぎた頃だった。

普通に真っ直ぐ帰宅すると最寄駅に着くのは19:30を過ぎる。

ましてや帰宅して何か作ろうかと思っても20時過ぎか。

腹も空いてきたし、何か食べて帰る方がいいか。
さて、困ったな。

そう、困るのである。
外食の店選び。

僕は酒を一滴も飲まない下戸なので、食事をするのも店選びが一苦労なのだ。

これがまだ昼食であればよい。
昼間から酒を供する食事処も多い訳ではないだろうから、食べたい物を選べばよい。

孤独のグルメ。
ところが井之頭五郎さんのようには上手くはいかない。

あいにくこちらはさほどグルメでもないし、五郎さんのように昼食のメニュー選びに凝って、何品も単品料理を注文する、そんな財布の余裕も胃袋の余裕もない。

挙句によく見知ったチェーン店のようなところか、丼もの、麺類、などの一品ものでサクッと済ませられる店を選んでしまう。

たまの出張で見知らぬ土地に行ったとしても、そのパターンはあまり変わらない。
残念だ。

これが夕食、夜食ともなるとさらに悲惨なことになる。
大方の飲食店は陽が落ちるとともに、料理に合わせて酒を供する店に変わる。

あのコーヒーチェーン店のプロントですらそうだ。
夜はパブタイムと洒落込んでいる。

また、そういう店は独り客は少なく、グループ客ばかりで賑わっている。

到底、サクッと食事をして帰るような雰囲気ではない。

さて、困った。

とりあえず、オフィスを出て最寄駅への道を行かず、数駅先の飲食店の多そうなターミナル駅まで歩くことにする。
30-40分も歩くとちょうどよい時刻だし、腹もしっかり空くだろう。

それにしても、何を食べるか。
やはり、丼ものか麺類かそんなものになるのか。

麺類はラーメン屋だとチェーン店以外にも、オヤジがスープと製麺にこだわった一品を出す店、なんてものもあるのかもしれないが、
果たしてその情報がない。

Google先生に尋ねて店探しするほどの気力もメニュー選びへのモチベーションもない。

これが10代や20代、いやせいぜい30代くらいであればなんの気兼ねもなく牛丼屋へ行くところだが、いい歳をしたおっさんがそれは味気ないよな、とかなんとか考えながら歩く。

あの角を過ぎると、駅周辺の店舗密集地帯に突入する。

さて、困った。
下戸が孤独のグルメが行き着く先はチェーン店なのか。
孤独のグルメは、やはりどんどんと一品料理屋でも〇〇国料理店でも入って行き食事をするのだろうか。

そうか、そもそもグルメじゃないから困るのか。

〈了〉

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